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  1. 松浦市議会 2021-09-01
    令和3年9月定例会(第2号) 本文


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(久枝邦彦君)  おはようございます。  神田議員から欠席届が出ております。  出席議員は定足数に達しております。  これより議事日程第2号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  事前に配付しておりました質問通告表によりまして順次登壇を願いますが、ここで念のため申し上げます。  登壇順位につきましては、  1番・崎田議員    2番・武辺鈴枝議員  3番・鈴立議員    4番・安江議員  5番・川下議員    6番・武部周清議員  7番・徳田議員    8番・和田議員  9番・谷口議員    10番・宮本議員  以上の順序となっております。  今回の質問者の質問方法は、全員一問一答方式となっております。  質問要領につきましては、質問時間は答弁を含めて1人60分以内とし、関連質問は、本質問者と同一会派に属する議員にのみ認めるものとし、本質問者の持ち時間の範囲内で、1人当たり5分以内、今会期中1回限りとなっております。  また、関連質問は、本質問者の質問要旨に直接かつ具体的に関連のあるもののみ許可することといたしております。  発言に当たっては、初めに関連する事項を明確に指摘されますようお願いいたします。
     それでは、質問順位に従い、12番・崎田議員の登壇を願います。  (崎田議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 12番(崎田廣美君)  おはようございます。  清風会の崎田でございます。1番ということで、しっかり元気よく朝の1番ですのでやっていきたいというふうに思っております。  7月の下旬には渇水対策を立ち上げたばかりで、以降8月になりますと大変な大雨ばかりで皆さん方には日本全国大きな水災害に見舞われて、お亡くなりになられた方、また被害に見舞われた方、衷心より厚くお見舞いを申し上げたいと思います。  早速1項目めに入ります。  友田市長の1期4年の総括と今後についてということで通告をいたしております。友田市長におかれましては、大きな柱5項目で「ともだビジョン」なるものを立ち上げられまして、そして選挙戦を対抗馬がいないというような状況で1期目を迎えられて、るる3年ちょっと、あと残すところ9月と10月、12月の議会のみというふうになっておりますので、この4年1期の総括についてお伺いをしたいと思います。  1期目の前半2年については、友広市政の引継ぎもあったかというふうに思うわけですが、西九州自動車道松浦インターチェンジ辺りの完成、それから魚市場の改修工事ですね。それから、JCHO病院の開設といったことで、友広市長の後を引き継がれた友田市長においては、2年間は大変な引継ぎ事項の大きな事業が多かったのではないかなというふうにも思っているわけですが、そこら辺を含めて2年間を終わり、4年目もあと少しで終わりますということになっておりますが、前期の2年間をどのように総括されているのか、どのような思いでやってこられたのか。また、市議時代、県議時代に、議会議員としては大きな夢を──まちづくりを発信すればいいのですが、一人の首長さんとなると、やっぱり大きな夢ばかりではいけない、現実を物にしないといけないというような状況ではないかなというふうにも思っておりますので、そこいら辺も含めて前半の2年間を総括してお尋ねをしてみたいと思います。 3 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  おはようございます。  崎田議員の質問にお答えをいたします。  まず、私は平成11年に市議会議員に初当選をさせていただき、合併後、通算11年9か月間、市議会議員を務めさせていただきました。また、その後、平成23年からは県議会議員として活動させていただき、現在に至っているわけでございますけれども、市議会、県議会での議員活動や経験を基に、また県議会議員時代、様々な地域、そしてまちづくり団体、こういったものを実際に見聞きする中で、これからの松浦市にとって生かせることがないかということで「ともだビジョン」を掲げ、平成30年1月の市長選挙に臨んだところでございます。  結果的に無投票という形で就任をさせていただき、平成30年2月からは友広前市長から引き継いだ市政の重要事項を着実に進めていくことに力を注いでまいりました。政策を提言する側の議員から実行する側の市長に立場は変わりましたけれども、松浦市に住み続けたいという思いを実感できるまち、こういったまちにしたいという気持ちには何ら変わっていないところであります。  しかしながら、市長として政策を実現するために必要となる財源やマンパワーといった資源には限りがありまして、その限られた資源の中で、時代とともに多様化する市民の皆様方の幅広い意見に可能な限り応えながら、持続可能なまちづくりを行うことの難しさを実感しているところであります。  この2年間の総括をということでございますが、前市長から西九州自動車道の建設促進、そして松浦魚市場整備事業市民福祉総合プラザ(ふれあい青プラザ)、松浦市野球場の整備などハード整備事業を引き継ぎました。いずれも無事に供用を迎えることができておりまして、一安心をしているところであります。  中でも魚市場の再整備事業につきましては、事業開始から4年間にわたり国の補正予算で予算措置がなされたことから、本県選出国会議員、特に金子参議院議員のお力添えをいただきながら、財源の確保に努めるとともに、短い工期の中で遅滞なく事業が進められるよう工程管理に努め、令和2年度末に再整備事業を完成することができました。  また、JCHO松浦中央病院の開院に当たっては、私が市長就任後、市民公開講座を開催して、地域医療の実情とJCHO松浦中央病院の役割を市民皆様に御理解いただくとともに、JCHO本部役員に同行して長崎大学や佐賀大学を何度も訪問し、医師確保についてのお願いを重ねてまいりました。昨年11月には無事開院を迎えることができ、市内の医療体制の充実に結びついているところでございます。  「ともだビジョン」に掲げた政策の中では、とりわけ前半2年ということでありますが、まずは幅広い意見を反映させた総合計画の策定を具現化するために、高校生から高齢者までの幅広い年代の市民を対象に、無作為抽出によって選ばれた委員と公募による委員で、松浦未来会議を設置し、計4回、延べ320人の参加によって意見集約を行うとともに、まちなかインタビュー小中学生アンケートなど、市民の多様な意見を基に、第2次松浦市総合計画を策定することができました。  次に、情報通信基盤の整備促進では、市内全域で高速通信が可能となるよう平成31年から地域情報化基盤整備事業に取り組み、令和2年4月から松浦地域、令和3年4月からは福島・鷹島地域で光回線の利用が可能となり、企業活動や市民生活において、今や必須となりました高速通信環境を整えることができました。  また、このことによってコロナ禍で急速に広がったテレワークやワーケーションの受入れが可能となり、コロナ収束後にはさらなる整備効果を生み出すことができるよう活用してまいりたいと考えております。  また、同様に「ともだビジョン」に掲げたアジフライの聖地を目指すにつきましては、関係皆様の御理解と御協力により、積極的な事業展開が図られ、日本地域情報コンテンツ大賞での大賞、日本一をはじめ、長崎県ツーリズムアワードグランプリを受賞するなど、その取組が広く評価されております。また、これまでに様々なメディアに取り上げられたことで「アジフライの聖地 松浦」の知名度が上昇し、今ではアジフライの聖地が松浦市の代名詞となっております。今後はさらなる知名度向上を図り、全国から松浦へ人を呼び込めるキラーコンテンツ、集客力のある取組となるよう、関係皆様とともに力を注いでまいりたいと考えているところでございます。  このほかにも様々なことがございましたが、2期前半(「前半2年間」に訂正)としてはこういったことが中心になったと考えているところでございます。(降壇) 4 ◯ 12番(崎田廣美君)  4年1期の前半2年間については、今るる友広市長さんからの引継ぎ事項もあったけれども、自分の市長選に出るに当たってのビジョンとして掲げたいろんな施策についても、るるしっかりやってきたというお話を伺っておるところでございます。  こういう大変な時期でありますので、どこでもが、今期だけのみならず、令和元年にも日本全国で大きな河川が氾濫をし、大きなまちが水没するというような水害があったりして、日本の国内においても、国政においても、やっぱり大きなお金がかかるというような水災害が多くあって、なかなか思いどおりに地方財源として回ってくることがままならないような状況ではなかったかなと自分も思っておるところでございます。  そういった中で、いろんな施策をしっかりとビジョンを立ち上げて、その2年間についてもやってこられたということをお聞きしておるわけですが、市民の皆様からはやっぱりもう少し派閥といいますか、政治の色に染まらず──市民感覚でもう少しいろんなことが発案できたり、敏速にやれたのではなかったのかなというような意見もあるわけですが、その点も踏まえながら、やっぱり今後においてはしっかり取組をしていただきたいというふうに思うわけでございます。  前半2年間についていろんな総括をお伺いしましたが、残りの2年、3年目、4年目、もう少しになりますが、12月までで1月の選挙になるわけですが、そこまでに向いての後半について総括をお願いしたいと思います。 5 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず冒頭、先ほどの答弁の最後、前半2年間というところを何か2期というふうにちょっと申し上げたようでございました。申し訳ございません。2年間でございます。修正をお願いいたします。  今後、その後半2年間はどうだったのかということであります。任期の後半となります令和2年以降、議員からも御指摘があったとおり、新型コロナウイルスが世界各国で猛威を振るい、国内はもとより本市においても市民生活や市内経済への影響は大変深刻なものとなりました。市内医療機関の御協力によりまして、ワクチン接種や国の臨時交付金を活用した各種対策の迅速な実施に取り組んできたところであります。  また、近年、記録的な豪雨による地滑りや土砂崩れなどの大規模災害が市内でも頻発しており、防災対策の重要性も増していることから、災害復旧事業の早期実施や各地域における自主防災組織の結成を推進しているところであります。  一方で、人口減少や少子高齢化は、本市においても例外なく進行しておりまして、持続可能な活力ある地域をいかにつくっていくかが大きな課題でありまして、小学校区を対象とした協働のまちづくりを目指し、地域運営組織の設立に向けた協議検討を進めてきたところであります。  職員には、常々「してん」を変えて業務に取り組んでもらいたいということを話しています。「してん」には見る角度を変えるという意味とバランスを変える、2つの意味があります。人口減少や少子高齢化、大規模災害やコロナ禍における新たな生活様式など、急激な社会環境の変化に対応し、持続可能なまちづくりを実現するためには、まさに「してん」を変えながら、木も見て森も見る部分最適と全体最適を併せ持った取組を進めていくことが大切であると、このように考えているところであります。  この後半2年間、まだまだ残っておりますけれども、これまでにどういったことができたのかという意味でお話ししますと、先ほども申し上げましたとおり、昨年の2月頃から国内の新型コロナウイルス感染症が拡大をし始め、それ以降、国への要望活動をはじめ、市主催の事業においても中止、縮小するなどの影響が出ております。  そのような中にあって、令和2年8月から各小学校区における総合計画の説明会と地域版未来会議を開催して市民同士の対話の場を設け、小学校区を対象とした協働によるまちづくりに向けた取組を進めております。  また、未来会議での対話の促進役、ファシリテーターを市民の中から養成するため、令和2年10月から市民ファシリテーター養成講座を開催し、今年度の地域版未来会議では実際にその市民ファシリテーターに進行をしていただきました。少しずつではございますが、各小学校区において対話によるまちづくりの土壌ができてきており、各地域でのまちづくりの運営組織の結成に結びつけてまいりたいと考えているところであります。  市内で生産される農水産物や加工品を全国に向けて発信していくために、その核となる12品を松浦の極みとして選定し、早速、今年のメロン祭りぶどう祭りで活用をいたしました。今後はさらに知名度が向上し、生産者の所得向上につながるようPRに力を注いでまいりたいと考えております。  元寇史跡の活用に関しては、令和2年11月に対馬市、壱岐市とともに元寇サミットを開催し、これまであまり交流の機会がなかった両市と元寇のゆかりを通して連携をし、今後、この3市を核として国内外へその取組を拡大することを確認できました。コロナ禍の影響でなかなか思うように進められないところではございますが、まずは3市共同でスタンプラリーなどに取り組み、元寇遺跡を広くPRするとともに、平戸市や唐津市、福岡市など元寇の舞台となった地域との連携を図ってまいりたいと考えております。  また、元寇サミットを契機として、市内菓子工業組合の皆様方に元軍が使用した炸裂弾「てつはう」をイメージしたお菓子を作っていただきました。3店舗に御協力をいただき、このうち岩本製菓舗さんの「てつはう最中」が長崎県特産品新作展で優秀賞を受賞され、マスコミでも話題となっておりまして、元寇のPRにも役立っているところであります。市としてもさらなる活用を図ってまいりたいと考えているところであります。  また、元軍の木製いかりを引き揚げるためにクラウドファンディングを実施し、目標額1,000万円に対し、全国から1,152万3,000円の寄附が寄せられました。引揚げは来年10月頃に延期をいたしましたが、マスコミの注目度も高く、将来的な元寇船の引揚げに向けて世論を喚起できるようにPRに努めてまいりたいと思っています。  そのほか、成果として、それぞれの地域で見ますと、星鹿・御厨地域においては長年懸案でありました松浦港緑地整備の促進、鷹島地域においては鷹島小中学校の改築整備、福島地域においては農産物直売所のとれたて福の島の整備、さらには全島公園化に向けたオルレの認定や、つばき荘の新たな指定管理者の選定を行ってきたところであります。  今福地域においては多目的グラウンドの整備、そして調川地域においては魚市場をはじめ調川公民館の新築整備、志佐地域においては松浦中央公園の整備、そして大雨でも大きな影響を回避することができました志佐地区の洪水対策事業の実施、上志佐地区においては上志佐小学校を核としたコミュニティスクールの実施、こういったものに取り組んできたところでございます。(降壇) 6 ◯ 12番(崎田廣美君)  後半のいろんなやってきたこと、できたこと、まだまだ頑張らなくてはいけないというやり残したこと等、今るるお話があったように思います。  私もいろんなことを考えてみますと、認定農業者の協議会の県の会長をしておったり、県とのいろんなお話合いもしなければいけないということが多々あるわけですが、どうしても県にさえ陳情に行けないというような状況で、大変お話がウェブ会議であってみたり、そういうようなことでなかなかはかばかしくないというような状況が多く見られて、まず市長であられる友田市長におかれましては、あそこにもここにもといういろんなビジョンはあったかもしれんし、機会は欲しいということはあったかもしれませんが、できなかったというのは誰しもるる分かることですが、やっぱり今後も松浦市の発展のためにはまだまだやり残したことが多くあると思います。  できたことはるるお話になりましたが、やっぱり今後もしっかりかじ取りをしてやり抜かなければならないというようなことが、調川港の埋立てであってみたり、いろんな大きな事業が山積しておるわけです。そのことについてはやっぱり市長も自ら関係課長さんも含めて──水産課の課長さんも着任してこられたばっかりでなかなか要を得られないところもあるかというふうに思うわけですが、やっぱり市長自ら、我々にもお話をしていただいて、御同行、そして一緒に行ってくださいというようなことで、根を下ろしていただきたい、お話を下ろしていただきたいというふうに思うわけです。  そういったことを踏まえながら、やっぱり松浦市に描いている大きなプロジェクトに対してはしっかりとした確実となるものとしてつくり上げていかなければならないというふうに私も思っておるわけですので、そこら辺について今後やり残したことについて、ではどういったことをまだまだ自分としては足らん──計画しているができていないよな、また市民の皆さんとはしっかり対話をしているが、市民の皆様からも御批判もあるんだよねというようなことも踏まえて、やり残したこと等についてお話をお聞かせください。 7 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、調川の新たな加工団地用地整備につきましては、市政概況でも述べさせていただいたところでございますが、まずやはり漁業者の皆様方としっかり対話をする必要があるということで、私も直接水産課とともに漁業者の皆様方とお話を進めているところであります。  引き続き、そういった環境整備をしっかり図りながら、必要に応じて議会の皆様方のお力添えもいただけるように取組を進めてまいりたいと思っております。  市民の皆様との対話の中で各地区の要望等をずっとお聞かせいただくと、ほとんどが市道の整備をはじめ道路などの整備、また影切りですとか草刈りですとか、そういう維持管理に関することが非常に多うございます。いずれも財源が限られている中で、優先順位をどう図っていくのかということで苦慮をしているところでありまして、やはり常に市民の皆様方とお話しするのは、それぞれ役割分担をして、できることを市民の皆さん方にもお力添えをいただきたい。そういった面で市民協働まちづくりなどの、そういった制度を活用していただいて、何とか解決ができないかというところを図っているところであります。そういったものを今後引き続きしっかりと市民の皆様方との御協力をいただきながら進めていかなければならないと思っているところであります。  ビジョンの中でここはできなかったなといまだに思っているのは、まずは地域の豊かさや暮らしやすさなどの幸福度に関する独自指標をつくりたいというふうに掲げておりましたが、これは実際に取り組もうとする中で、やはり幸福度というものは個人の主観によってばらつきがあるということや、市独自で指標を策定しても、他の自治体をその指標に当てはめて比較することができないということを考えると、どうしても自己満足になってしまうんではないかというようなことから、やはりこの設定は難しいということを実感しております。  ただ、それに代わるものとして、東洋経済新報社の住みよさランキングなど、全国を比較するそういった評価した指標がございますので、こういったものを活用して、市民の皆様方にも松浦市の豊かさを実感してもらえるような情報提供に努めたいと思っているところであります。  また、統廃合された旧校舎の活用ということで考えておりましたけれども、田代小学校まつうら党交流公社の事務所として一部使用されておりますが、旧大崎小学校、旧養源小学校の活用についてはできていないところであります。  また、まつうら親孝行プロジェクトの導入については、商工会議所青年部など関係者と検討を行ってまいりましたけれども、まだ実施には至っていない状況にあります。今後、ふるさと納税を活用した取組ができないかということで、引き続き努力をしていきたいと思っておりますし、自ら稼ぐ市役所づくりの中で掲げておりました上水道、工業用水道、湧き水などを活用した小水力発電の導入については、業者による可能性調査を行いましたが、採算性には乗らないということでできなかったことがございました。  このように実際にやろうとしてできていない小さなものはありますけれども、大きなものもまだまだ課題としては残っている。こういったものの解決に引き続き力を注がなければならないと思っているところであります。(降壇) 8 ◯ 12番(崎田廣美君)  今、前半の2年間と後半について、いろんなお話をいただき、そしてできなかったもの、今後、取り組まなくてはいけないもの、まだ多々多くあるというふうに私も思いますし、友田市長としてもそこら辺はしっかりやっていかなければならないことだというふうにお話を今、伺ったかなというふうに思っておるわけでございます。  そこで、我々議員も来年1月には選挙を迎えるわけでございます。市長としてはやっぱり今おっしゃられたような懸案事項が残っている、「ともだビジョン」としてもやり残したものがまだ多くあると、そしてまた、この松浦市内においてはいろんな市民の皆様方からも御要望があるし、やり残したことが多々あるというふうにお話を伺ったかなというふうに思っておるわけですが、そこで我々も含めて市長選挙も来年1月にあるわけですので、そこで市長としては来年をどうお考えになっているのか、お話をお聞きしたいと思います。 9 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  4年の任期中、先ほどから申し上げましたとおり、昨年2月以降の後半は新型コロナウイルス感染症の拡大によって、人と人との接触が制限され、任期前半から取り組んできた各種事業の深化や拡大、市政の重要事項に関する国への要望活動、そして、その実現のためのトップセールスも思うように実現できておりません。  コロナ禍にあっては、国の新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金、これを活用しながら市内経済の影響を可能な限り抑えられるよう対応をしておりますけれども、いまだ収束には至っておらず、飲食店をはじめとする商工業、農水産業など、市内経済を支える産業に多大な影響を及ぼしており、一日も早いコロナの収束と、その後の経済回復に全力を注がなければならないと考えています。  一方で、市長就任時に掲げました松浦には多くの伸び代があり、それを伸ばすことで市政の振興を図るという私の所信は、これまでの取組の中で多くの伸び代を実感し、それが間違いでないということを確信いたしました。  まずは目の前の課題に全力で取り組みながら、本市が持つ多くの伸び代をしっかりと伸ばすため、これまでに蓄えてきた経験をばね、推進力として、引き続き市政のかじ取りを担わせていただけるように努力を重ねてまいりたいと考えております。(降壇) 10 ◯ 12番(崎田廣美君)  いろんな「ともだビジョン」のやれなかったこと、それから市民の皆様方からの御要望、それから、やっぱりまだまだやり残したことが多々あって、コロナ対策で多くのやれなかったことが残っているというふうに今も思っておられる。私たち議員も同じだろうというふうに思っております。  そういう意気込みの中、自分の気持ちとしては、次期もやってみたいというふうなお気持ちだということを御確認──出たいというふうに確認をしてよろしいでしょうか。 11 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  先ほども申し上げましたとおり、多くの課題が残っておりますし、解決しなければならないものが目の前にあるわけであります。こういったものを残された任期、しっかりと解決できるように取り組んでいく、このことはまず申し上げておきたいと思いますし、そういったこれまでできなかったことがあるからこそ、これまで蓄えてきたものを力に、それを推進力にできると考えておりますので、引き続き市政のかじ取りを担わせていただけるように努力をしたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 12 ◯ 12番(崎田廣美君)  分かりました。我々市会議員も来年選挙になるわけです。この私自身もまだやってみたいという気持ちはあるわけですが、皆さんの御投票によって決まるわけですので、市長も引き続き、そういった責務を機会があれば担わせていただきたいというふうなことであったかというふうに思うわけですが、今後ともお体を御自愛いただいて、しっかり頑張っていただきたいというふうに思っております。そのことによって、この1項目めは終わりたいと思います。  2項目めに、市内の下水道の進捗状況と今後についてということでお伺いをしたいと思います。  令和2年度の松浦市下水道事業報告書を頂いておるわけですが、下水道工事は生活環境の改善、公共用水域の水質保全などを目的とし、松浦市公共下水道基本計画が策定され、面積3,398ヘクタール、計画区域人口1万4,800人に基づき、平成15年度からるる下水道の整備が開始されておるというふうに認識をしております。  その後、平成23年度及び平成30年度に基本計画を見直し、計画面積を424ヘクタール、計画域人口8,140人の整備を行い、継続しておるということでございますが、本年度も管渠布設工事11件1,377.6メートルを施工し、令和3年3月31日には4.9ヘクタールを供用開始した。本年度末における面積は196.1ヘクタール、使用開始人口は5,130人となっておると。  また、本年度における排水設備設置戸数は1,635戸であり、今後も積極的に広報活動を行い、水洗化率の向上、有収水量の増加に努めてまいりますという報告をいただいておるわけですが、現在、松浦市内において──市内といいますか、福島は町政時代、鷹島も町政時代にそういった下水道工事がなされておったわけですが、私が考えるに、その地域もあまり増えてはいないのではないかなというふうに思うわけですが、そこら辺を触れて、どのようになっているか。  そしてまた、松浦市内のただいま言った戸数1,635戸であるが、供用開始になっている率はどのくらいになっているのか伺いたいと思います。 13 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  それでは、今、議員から御質問がありました進捗につきまして概略御説明いたします。  処理戸数といいますか、いわゆる家庭ごとに数字をはじいていますので、一応世帯数で述べさせていただきたいと思いますけれども、旧松浦市のところで下水道事業を進めているところでございますが、旧松浦市でいきますと、一応過去3年間ほどを遡ってみますと、平成30年度末が1,405世帯利用開始になっております。令和元年度末が1,428世帯ということで23世帯増えております。令和2年度末が1,471世帯ということで43世帯増になっておりまして、直近でいいますと、令和3年度7月末現在で1,541世帯で70世帯増えて、供用開始率は67.3%になっているところでございます。  福島地区、鷹島地区におきましては、合併前から漁業集落排水事業ということで進めておりまして、世帯数はさほど変わっておりませんで、平成30年度末から令和2年度末まで、一応55世帯が──これは福島地区ですけれども、福島地区につきましては鍋串地区で漁業集落排水を行っておりまして、55世帯が利用されておりまして普及率は76.4%、令和2年度末で──令和3年3月末でですね。鷹島地区におきましては、漁業集落排水4地区ございますが、トータルでいきますと、平成30年度末が278世帯でありました。令和元年度末が284世帯で6世帯の増、令和2年度末──令和3年3月末現在は294世帯で10世帯の増で、鷹島地区におきましては供用開始率が68.9%という状況にございます。 14 ◯ 12番(崎田廣美君)  ただいま松浦市内の接続率等々をお話しいただきました。私がここで申し上げたいのは、今後をどうするのかと。東のほうは調川も下免まで行っておるわけですね。それで、それから先は今度は大小松、それから道路公園、それからの雇尾のところ、それから今福に下りてくるわけですね。その間は全然人家がないということで、そして今福に入ってきても、今度は漁業集落のほうに入ると私は思います。行くのではないかなというふうに思っております。  しかし、15年前であれば、まだ町も元気であったし、漁師さんたちもしっかり頑張っておられたというのがあるわけですが、現在になると、今福の漁船漁業の方も4軒か5軒ぐらいになって、あまり勢いがないようになっておるんじゃないか。高齢化が多分にあるというふうに思っておるわけです。  そこで、庭先まで下水道の管が布設されても、やっぱり今度は台所から炊事場、トイレ、風呂場等々のそれを庭先まで持っていってつながにゃいかんということになると、1軒で七、八十万円以上かかるところもあるかなというふうに試算がなるとお話を聞いておるわけです。  そういった方々がそういった現実にあるところに、今後、令和8年度に見直しを予定しておるというふうになるわけですが、令和3年ですから、あと5年先から計画をして持っていくと、また10年なりかかるんじゃないかなというふうに思うわけです。そうしたときに、やっぱり下水道管は来たけど、実際、管につなごうかという方が果たしてどれぐらいおられるのかと。やっぱり物すごく莫大な金かけて国道、人家のないところを行くわけです。そして集落に入っていくわけですが、そういったときにその費用対効果というのはどのようになるのかなと。  ですから、私は今後計画されるときには地域内の方々は10年先につなぐと思いますかと、10年先のことは分からんばいと言われるかもしれませんがね、大変そういったこともしっかり考えにおいて、今後の計画をしていただかなければいけないというふうに思うわけです。  それでやっぱり西のほうになると、九電電発の入り口の前から、ずっと北平、それから御厨に入っていくわけですね。そして海岸通り、それから御厨の町通りに入っていくわけですが、その間も結構な人家がないところを億の金をかけて掘り進んでいかなければならないというふうにあるわけですが、ここに生活環境の改善、公共用水域水質保全という、そういう目的はしっかり分かりますが、そういったときのさきの計画というものは、今まで計画をして市内の固まったところですら70%──七十何%やったですかね。それぐらいしかならんのに、やっぱり今後、東のほうの今福地区、それから西のほうの海岸通り、御厨の星鹿通りと町のほうと、そこら辺はまだ町の塊があるから、ある程度はできるのかなと思わんでもなかったですけど、私の今福地域においても持ってきてほしいというのはあるわけです。しかし、そういったときにつなぐ人がいるのかなというところに、どういうお考えを持っておられるのかということを私は課長並びに市長にお伺いをしたいと思います。 15 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  今、議員がおっしゃられましたように、今の第4期の事業は令和7年度末までの計画で進めているところでございまして、令和8年度以降が次の計画に入っていくわけですけれども、今福地区、御厨地区は今のところ認可区域には入っていません。計画はありますけれども、具体的な認可区域までは入っていないわけでございまして、これにつきましては5期の認可取得以降というようなことになってくるかと思います。  国からの通達によりまして、下水道事業計画につきましては、人口減少等の社会情勢の変化の的確な繁栄や汚水量等の実測値等の最新データを用いて、定期的な見直しを行うことが強く求められているところでございます。  このようなことから、今福、御厨地区の整備は次の第5期計画で検討することになると思いますけれども、おっしゃられたように、今、令和3年度ですから、令和5年度以降ぐらい、いわゆる令和8年度の前の数年におきまして、改めて全体計画の見直しを実施する中で、地域の現状とか接続の意向等の調査を行いまして、計画の検討、見直しということを行っていきたいと考えているところでございます。 16 ◯ 12番(崎田廣美君)  やっぱり否めない高齢化が進んでいるものと、それから町の力が生活力のある若者が多いのか、町がまだまだ伸び代をつくっていかなければいけないという市長のお話でもありましたが、地域がそのように元気があるのかなと心配はするわけですね。持っていったときにやっぱりそれぞれの家庭からの接続する費用等についても自己負担になるわけですので、その点についても大変心配があるわけです。  それで、市長にそのことについて最後にどのようにお考えがあるのか、ちょっとお聞かせください。 17 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
     お答えいたします。  先ほど、今後の計画、議員御指摘の今福や御厨方面の整備についてでございますけれども、現在進行しております第4期計画を実施していく段階での検討結果によりますと、それぞれの地域を松浦の水きよら館へつないだほうが経済的であると、その時点では試算上は出ておったわけであります。ただ、その検討時期から人口減少なども実際に進んでいるわけでありまして、先ほど課長が申し上げましたとおり、国においてもそういった状況を十分勘案した上で、今後の計画を立てるようにということが示されておりますので、まず第5期計画を策定するに当たっては、今、御指摘のような点を十分踏まえた上で、市民の皆様方の御意向、そして財政的な効果、こういったものを見極めた上で事業の判断をしていかなければならないと思っております。(降壇) 18 ◯ 12番(崎田廣美君)  やっぱりしっかりとその町がどうなっているのかと、また国としての財政支援状況もどうなるのかということも見極めながら、しっかり今後においては取組をしていただきたいというふうに思います。  3項目めの下水道事業地域外への対応と浄化槽設置についてということでお話を伺いたいと思います。  現在、市民生活課においては浄化槽の補助があって、そして自分で工事をして補助金をもらって浄化槽を買って、自分の庭先もしくは土地に浄化槽を設置して、そしてなおかつ風呂場、炊事場、洗面所、トイレの床下を通して、その浄化槽につなげなさいというふうになっておるわけですね。今度も高野までとか庄野までとか、調川の前浜下免までとかというふうにあるわけですが、場合によっては何十メートルかで来んねとか、我々のようなところは待っておいても永代来んねというふうになっておるわけですね。そんなときになって、そういう地域の人に対してはやっぱり自分で市民生活課に浄化槽を申し込んで補助金をもらって、自分で自分の敷地内に工事をしなさいと。工事をした上に自分で接続しなさいという、浄化槽に対する今の現状、補助金の割合等々に含めても現在はどのようになっておるのかお尋ねをしたいと思います。 19 ◯ 市民生活課長(山口 武君)  浄化槽に係る補助事業の御質問ですが、本市の浄化槽設置整備事業は、循環型社会形成推進地域計画に基づき実施しております。この計画の実施期間は平成28年度から令和4年度までの7年間で設置計画基数を399基として毎年57基の設置を目標に事業を実施しておるところでございます。  この事業につきましては、公共下水道処理区域及び福島・鷹島の各漁業集落排水施設区域外で設置する浄化槽の工事費に対して、補助金を交付するものでありまして、補助額は工事費の額にかかわらず、環境省が定める基準額に基づきまして、5人槽で33万2,000円、六、七人槽で41万4,000円、8人槽以上で現在54万8,000円を交付しておる状況でございます。  ちなみに財源ですが、内訳としましては補助額の3分の2が国及び県からの交付金、残りが市の財源となっております。  以上でございます。 20 ◯ 12番(崎田廣美君)  ただいま市民生活課のほうからありましたように、5人槽で33万2,000円、六、七人用で41万4,000円、あと8人槽以上54万8,000円でしたかね。そういった形で、今度はそれに設置する人は工事費用もかかるし、接続費用もかかるわけですね。さっき言いましたとおり、あとちょっとのところまで、高野であってみたり庄野であってみたり、区域外ばい、ここまでばいというところの人あたりも、この金額を出して工事をして接続しなくてはいけないというわけですね。  それで、そのことについてやっぱり絶対我々のところは望みもないよねと、来んとよねというようなところは、今おっしゃったような便槽の補助であって、金額を出して工事をしてつながにゃいかんというところになっておるわけですね。そうすると、下水道処理をやるのに対しては、同じ市民の税金で管工事をして、庭先まで来る人には工事費用とか何とかは要らない、つなげばよかだけたいという話ですけど、今先ほどから申しておりますとおり、それすらもできないような状況になろうというふうにあるわけですけど、それでも57基を予定して、57基をそれぞれ頑張って家の周りを掘って工事して、つないで生活をしようと、生活改善を図ろうというように頑張っておる家もあるわけです。つないでおるわけです。  だから、その方々に対しては下水道工事費用は要らないけど、庭先までつなぐ費用だけでよかけどというところについて、私は矛盾を感じるわけですが、そのことについて市長はどのようにお考えでしょうか。 21 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、整備するエリアを決めて、その地域を公共下水道の整備エリアとする。それ以外は基本的には合併浄化槽によって生活排水の処理をしていただくというルールを決めたのは、これは松浦市の下水道事業に取り組んだ時点、平成15年から取り組んでおりますけれども、その時点から来るところと来ないところというのはあったわけであります。  確かに公共下水道、庭先まで管は来るんですが、その管につなぐための家庭内の排水は、先ほどあったように洗面所や台所やトイレ、こういったものをつなぐ敷地内での設置というのは、これは下水道整備区域においても同じように住民の皆様方に御負担をいただくようになっていますし、またあわせて、下水道区域については、負担金というものをお願いしている。これは正確には17万円だったと思いますが、間違っていれば上下水道課長から訂正をさせますが、17万円負担金をいただいているというようなことがありまして、公共下水道への負担金をいただいているわけであります。  平成15年に決めた時点から、来るところ、来ないところを決めたのは、やはり議員御指摘のとおり、税金で市民皆様からいただいた税金で整備をしていくというようなこともあって、可能な限り効率的で、そして安い価格でできるというところを狙っていった。そこを追求していった結果が今の計画になっているわけであります。もちろんその整備の在り方について様々な御意見があるということは承知しておりますけれども、今御指摘のようなエリアになるかならないかをどうするのかという議論は、そういったことを含めながら、これまで下水道事業に取り組んできているということで、エリア外になった方々にも一定程度、合併浄化槽の補助などで整備をしてきていただいたのが現状でありますので、引き続きそういった御理解をいただくように取り組んでいかなければならないと考えているところであります。(降壇) 22 ◯ 12番(崎田廣美君)  それは分かるわけですね。最初にそういう工事外の人は、夢として我々も農家の一塊にあるところは農業集落とか、集落排水というような話もなかったわけじゃなかです。それで、例えば今福の町辺りでも、この先、来るか来んか分からんとですけど、来なくても町やで家を建てようかなという人はおるかもしれんわけですよ。しかし、そういったときにも、あまりにも工事額と、それから接続額というのは大きいと思うわけです。工事費負担をせにゃいかんわけですけん。だから浄化槽に対する補助金のみならず、もう少し浄化槽はやるけん、工事してくださいよというぐらいは、大きく出しても来ないところの地域はいいんではないかなというふうに私は考えるとですよ。  そりゃ、いろんな最初の平成15年のときも私はおったけん、そのような話は分かるとですよ。しかし、そのときは営農集落で固まっておるところは集落槽をしてもよかっちゃなかとというような話もありよったとですけど、なかなか町やをどんどんするがゆえに、そういう話にまで発展しなかった。しかし、今のようにエリアとしては認定できるとですけど──今後の計画に乗せる予定はあるとですけど、延々と来ないような地域も含め、来なくなったときにはどうするのかということも、町に家が建たんのかというわけじゃないわけです。そのエリア外の人もですね。  だから、そのことについても、松浦市は浄化槽をやるよと、接続すればよかたいねというようなまちづくりを私はしてほしいなというふうに、そして若者が家を建てて、しっかり住み続けたい松浦市、住み続けたいふるさとということに、どうしてもやっぱり若い人は下水道が必要よて、浄化槽は必要よて、昔式のくみ取り式では嫌よて、あるわけですので、そのことについてやっぱり今後は補助なり考えをそこら辺に変えていただきたいというふうに思うわけですが、将来についてですので、市長はどのように思われるか、再度お話を聞かせてください。 23 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、将来的にどうなっていくのか。まず今、現時点での全体の概要計画としては今福、御厨地域についても公共下水道をつないでいこうという構想はあるわけであります。このことを基に第5期計画を今後つくっていくということになります。そのときには、やはり費用対効果というものもしっかり考えていかなければなりません。大切なのは、今、議員御指摘のとおり、それぞれの市民の皆さんの自己負担の比較がどうなのかということだろうと思います。  先ほど私も申し上げましたとおり、公共下水道を引くにしても一定程度負担はしていただきます。そして、合併浄化槽を設置するに当たっても御負担はいただいているわけです。その差がどのくらいあるのか、それをどうしていくのかというのは、今後、第5期計画の検討に当たって、市の負担がどうなっていくのか、そういうふうな対応をすることによって財源をどう振り分けることによって、その不公平を改善することができるのか、当然このような検討は引き続きやっていかなければならないと思っておりますので、今後の第5期計画を進めるに当たっての、これからの検討の中で、今御指摘のような点も含めながら、どのような対応ができるか検討してまいりたいと思っております。(降壇) 24 ◯ 12番(崎田廣美君)  やっぱり、今後は計画ありきで持っていくよというばかりじゃなく、そこら辺についても、ぜひ検討して、浄化槽をやるけんつないでくれんかというぐらいのビジョンを出してもいいんではないかなというふうに思います。  市民生活課長にお伺いします。  現在57戸ということですが、一昨年やったですかね、私のところも地域が山の上のほうですので、農家の実家の脇に家を建てるとよといって家を建てる計画をした。それで市民生活課のほうに浄化槽を申し込んだら、なかとよと言われたと。これは何とかならんとですかと言ってお尋ねしたら、いや、計画が終わっておって、次年度のあれしかないというようなお話も聞いて、57戸で現在どのような戸数を利用し、足りていますか、足りていませんか。 25 ◯ 市民生活課長(山口 武君)  昨年度の浄化槽設置整備事業の実績で申し上げますと、57基の計画に対しまして、実績は47基でございました。実績を大体8割程度で近年は推移しておりまして、先ほど議員が申されました締切りの関係なんですが、国の補助事業の関係上、年度内に完成する事業が対象になりますので、12月末で申請を締め切っているところでございます。  申請が間に合わなかった方については、翌年度早々に実施していただくようにお願いしておりますので、現在のところは補助金を活用したいという意向がある方で活用ができなかったという事例はないような状況でございます。  以上です。 26 ◯ 12番(崎田廣美君)  大体8割ぐらいよということであると。その地域についてはやっぱり浄化槽がすぐに来ないとか、家は建てるけど、くみ取り式は嫌よねという生活の──若者の家を建てるという人はそういう方かなというふうに思うわけです。ですから、この浄化槽の設置費用についても、ぜひ早急に家を建てる人については、どうせ待っておっても来ない地域の人についてはやっぱり何らかの形で増額、浄化槽なりを松浦市からあげますよと、水質改善と大項目にあるわけです。地域の水質の保全ということが掲げてあるわけですので、ぜひそのことについては浄化槽をやるけん、くみ取りのところもやってくれんねというぐらいのまちづくりをしてほしいと私は思いますが、どうしても若者が家を建てるといって、今さっきの町並みに歯が抜けたように家がなくなるんですけど、実際のところ、何軒かずつ家は建ちよるわけですもんね。7割、8割を推移して57基のうち改善していきよらすわけですので、そのことを踏まえて、やっぱり先々10年先よね、七、八年先よねと言わんでも、今現在でも家を建てようかなというような人については、浄化槽については特段の配慮をお願いしたいというふうに思うわけですが、どうせ家を建てるからには、そこに残るわけですので、定住するわけですので、家を建ててどこか行くよという人はおらんわけですのでですね。ですから、そのことについてはしっかり今後も検討をしていただきたいと思いますが、これは市民生活課じゃなくて市長にぜひ定住する家については、浄化槽も寄附をやるよというような形を打ち出してはどうかなとは思うわけですが。 27 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  定住促進という意味では、市内の事業者を使って家を建てていただく方、こういった方々への奨励金等もあるわけでありますので、もちろん議員がおっしゃられるとおり、家を建てる方が市に定住していただく、そのことにつながるということは十分承知しておりますので、その他の事業をどのように整理していくのかと、こういった意味では引き続き住民の定住促進につながるような施策、そのための政策立案にはしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。(降壇) 28 ◯ 12番(崎田廣美君)  すみません、今後もそのような形で、ずっと未来永劫来ないというような地域については、やっぱり定住しようという人がおれば、その方々についてもぜひお考えを新たにして、浄化槽なりをやるよというような形で……(時間切れ)    (崎田議員 一般質問席 降壇) 29 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして崎田議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前11時02分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 30 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、9番・武辺鈴枝議員の登壇を願います。  (武辺議員 一般質問席 登壇)(拍手) 31 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  おはようございます。初日2番目、ある方から、1日目にえらいまた癖の強か人ばっかりそろったねと言われたので、その中になぜ私が入っているのかなと思いながら、個性豊かな人がそろったと言ってくださいと言ったことでした。ほかの3人の方の名誉がありますので、そう言っときましたという話です。  本題に入ります。  まず、子どもを取り巻く安全管理対策について。  いよいよ2学期が始まりました。新型コロナウイルスの第5波、これで子どもの感染が急増、また、固定遊具等の破損による死亡事故、それから通学路での交通死亡事故、自然災害など、子どもたちを取り巻く環境が厳しさを増しております。  私たち大人は子どもたちの安全・安心を守っていかなければいけない、そういう義務があります。全てできるかできないかは別にして、できるだけのことをやっていってあげたいなと考えておるところで、質問に入りますが、まず、安全管理対策で大きく2項目。  1つは、新型コロナウイルス感染予防対策、そしてもう1つは、施設整備・器具、自然災害等への危機管理体制、この大きな2項目についてお尋ねをしていきます。  まず、子育て・子ども課へお尋ねします。  8月に千葉県で、新型コロナウイルスに感染して自宅療養中だった妊婦が早産し、新生児が死亡したという、もう事故というか、事件レベルのことが起きました。  ただでさえ産前産後は身体的にも精神的にも負担が多い時期でございます。これに加えてこういう事案があると不安を感じる妊産婦の方は少なくないと考えているところです。そこで、この不安を少しでも取り除く工夫が必要となってきます。  本市においても妊産婦向けに新型コロナ妊産婦相談窓口、電話相談窓口として立ち上げました子育て世代包括支援センター「だっこだっこ」、これを皆さんに利活用をもっともっとお願いをしたいと思っているんですが、現在までこういったことでの相談内容等を含めて、「だっこだっこ」の利活用例をお願いいたします。 32 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  子育て世代包括支援センター「だっこだっこ」の相談状況につきましては、4月からの5か月間で、電話、それから来庁、訪問など合わせまして130件ございます。相談は母乳のことや妊娠、分娩に向けたこと、それから、母親の心身の不調についてなどが主な内容となっております。  「だっこだっこ」の取組としましては、妊娠届の際に助産師が面接をいたしまして、今後の支援について説明をするほか、マタニティ教室や訪問などの相談対応、それからSNSを活用した情報発信などを中心に妊婦や子育てに関する不安が解消できるよう個別に細やかな情報提供を行っているところです。  なお、議員が挙げられました新生児死亡の件につきましては、妊娠中の妊婦にとっては大変大きな不安となっておりまして、市内においても感染や予防接種に対して悩んでいる方が多いようです。  妊娠中に新型コロナウイルスに感染しますと、特に妊娠後期は重症化しやすく、早産のリスクが高まるとされております。  現在、窓口等で配布しております「だっこだっこ通信」というのをつくりまして、ワクチン接種をどうしたらいいのか、また、妊婦が感染したらどうなるのか、また、ワクチンを打たないと決めたけど大丈夫かなど、項目を上げて妊婦が抱く悩みに対する考え方などを掲載しておりますので、ぜひ不安解消に役立てていただきたいというふうに思っております。  以上です。 33 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  本当に皆さん不安を抱いていらっしゃると思うんですよね。今おっしゃった「だっこだっこ」、子育て世代包括支援センターの満たすべき基本3要件というのがあります。妊娠期から子育て期にわたるまで切れ目なく支援をすること、ワンストップ相談窓口であること、それから、地域の様々な関係機関とのネットワークの構築、やっぱりこういった基本3要件をもう一度きちんと吟味していただいて、子育てに優しいまち、出産、子育てに寄り添えるまちということをいま一度お願いいたします。よろしくお願いいたします。  それでは、次に、放課後児童クラブ、それから、幼稚園、保育園の新型コロナウイルス対策ガイドラインの概要と現況についてお尋ねをします。  去年の9月議会でこれは一度お尋ねをしました。答弁もいただいております。県の新型コロナウイルス感染症マニュアルに沿って本市でもやっているということ、もちろん手指の消毒だったり、マスクの着用、それから施設全体の換気や消毒、それから一日数回の検温だったり、お昼寝、送迎の際の配慮など様々な場面で子どもたちを感染から守る手だてを講じられているというのは去年答弁をいただいているんですが、いわゆるこのときはまだ子どもが感染しないんじゃないだろうかという段階での答弁であったし、皆さんそういう感じではあったんですが、ここに来て第5波、この渦中にいるわけですが、先ほど述べました去年の答弁、今まで以上の対策が必要だと考えております。  そこで、その手だてだったり、放課後児童クラブとか各園に対する新しい指導内容等があると思いますが、その内容をお願いします。 34 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  議員が申されましたマニュアルに沿って、市としましては、国や県からの情報を迅速に提供して連携を図っているところです。  しかし、現在流行しているデルタ株というのが感染力が非常に高く、既に県内でも子どもたちが利用する福祉施設等においてクラスターが発生しており、これまでの対応に加えて新たな対策が求められております。  さらなる手だてとしましてですが、特に国の通知は、児童や職員に感染が確認された場合の初動体制について、濃厚接触者の候補となる判断や、また臨時休園になる条件などが細かく示されております。それらを受けて各施設は食事の際の座席の配置の工夫や、また行事などの自粛、また感染対策、それから、ウイルスを持ち込まないための各家庭への協力を積極的に呼びかけております。  また、感染対策の手だての一つとしまして、保育会から要望があったり、医療機関の御配慮がありまして、施設職員のワクチンの接種は速やかに進めることができております。現在、希望者への接種は完了いたしておりまして、より安心して保育が実施できているということでございます。  さらに、各保育施設、また学童では、新型コロナウイルス対策関連の補助金を活用いたしまして、空気清浄機や非接触型の体温計、それからおもちゃの殺菌保管庫などを設置いたしまして、感染防止対策に対する環境の充実というのを図っております。  市としましては、監査などをしておりますが、その折に各施設の感染対策の実態について確認をして、改善点を指導することとしております。  重ねて今後も手指の消毒、3密の回避など感染予防対策を緩めることなく徹底していただくようにお願いをしてまいります。  以上です。 35 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今答弁があった中で、新しい手だてといいますか、指導内容の中で、クラスター等が発生したときにということで、8月27日に文科省が学校に休校や学級閉鎖のガイドライン作成があっております。このことはまた学校でお尋ねをするんですが、これで、今おっしゃった分の保育園等の対応という内容はどんな内容ですか。 36 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  園児や職員、その家族が感染した場合の対応というのが細かく示されておりまして、県内市町の対応策を参考にして、松浦市保育会とも協議をいたしまして、本市における感染症発症時の対応マニュアルというものを作成いたしました。それらを配布しまして、それらに沿って現在対応しているところです。  その中でも示しておりますけれども、登園の自粛や一部休園などの対応につきましては、基本は県北保健所の指示を受けて判断をして実施をするということにいたしております。  以上です。 37 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  もちろん、保健所の指示ね、そういうことになるだろうとは思うんですが、指示を待ってからというと、結構その間の時間での保護者の人だったりとか、それから保育関係の人たちの一体どうなるんだろうかという不安というのもあると思うんですよね。  だから、ここらがちょっと問題かなとは思っていますが、それはまたおいおいお願いすることにして、取りあえずは大体分かりました。分かりましたので、次に移らせていただきます。  それでは、今度は学校教育課にお尋ねをします。  先ほど申し上げました文科省の8月27日、休校や学級閉鎖のガイドラインが作成されておりますが、小中学校のガイドライン、その実施状況、本市における対策というのはどういうふうになっていますでしょうか。 38 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  小中学校のガイドラインということでございますが、今年度8月27日に文部科学省から学校で児童生徒等や教職員の新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドラインが示されております。
     このガイドラインは、緊急事態宣言下における校内の濃厚接触者等の特定や臨時休業の判断等の考え方が示されております。  特に、学校で感染者が確認された場合の対応や出席停止、臨時休業の判断基準について、具体的な数値を挙げて例示もされているところでございます。  本市としましても、不測の事態が起こった際は、このガイドラインに沿って対応していく、このことを9月1日に各学校へ送付し、指導をしておるところでございます。  また、これとは別に、2学期の始まりに際して、学校でコロナウイルスの感染者や濃厚接触者等が出たときの学校が行う対応については、このように動くというリーフレットを作成いたしまして、校長研修会において配布及び指導を行っております。  以上です。 39 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  各学校に9月1日に送付されたということですが、その内容というのは保護者にも伝わっていますか。 40 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  今の段階では、各小中学校に対してこの考え方を示している段階でございます。  以上です。 41 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  それこそ誰か、どうも濃厚接触者、あるいは感染者が出た学校になったときに、いろんな憶測が飛び交います。それは誰が感染者だというのは置いといて、じゃ、学校はどうなるのかということですよね。本当に不安でたまらない人は休んでもいいですよということになっていると思うんですが、そこら辺でどこまできちんと学校のほうから保護者のほうに通達というか、きちんと、こうこうこういうときはこうですよという具体的なものが欲しいと思うんですよ。  それはちょっとお願いをしたいと思います。もう少し分かりやすく、こうなったときには、文科省にありますように、クラスの中で例えば1人2人出ればクラスは取りあえず閉鎖します。もうちょっと多くなったら学年閉鎖します。それから、もっと多くなれば休校ですとかというガイドラインがありますよね。それに沿ってやっていらっしゃるんでしょうけれども、それがうまく保護者に伝わっているかというと、ちょっと問題かなと思っているので、そこら辺はかみ砕いた形でもいいですので、各保護者に通達をしてもらわないと、先日も朝から学校に行くね行かんねということで騒動をしておりましたので、そういうことがないようにお願いしたいと思います。  この対策なんですが、そこで問題点というか、児童生徒、自分が家族にうつしてしまうんじゃないかという不安を抱えた児童生徒がいるという状況。それからもう一つは、出席停止となった児童生徒の勉強の遅れ、これへの対応というのが非常に問題になってくると思っております。  それと、対策として、細々したことを言いたくはないと思いながらも、ある程度今までコロナ対策、コロナウイルス感染症対策は各学校もやっておられて、その挙げ句の第5波で子どもたちに感染しやすくなっているということになると、もう細々したことを言わないと、それしか残っていないというような形にもなっているんですが。  まずは、混雑しがちなトイレ、そこにテープを張って、順番待ちの場所を示している自治体というのもあります。  本市においては、例えばトイレ、それから混雑するであろう更衣室、それから歯磨き後の手洗い場、この使用状況等検討すべきところがかなりあると思うんですが、その現況と対策というのはどうなっていますか。 42 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  日頃から学習時間や休み時間に限らず3密の回避、そしてマスクの着用、手洗いの徹底を行うよう学校へ指導をしてきております。  しかしながら、給食や歯磨き等のようにマスクを外さないと活動ができない時間もあります。そのような場面では、飛沫が飛ばないよう会話を控えさせ、全員が一方方向を見ながら活動するなどの工夫をしております。  比較的密になりやすい手洗い場においては一定の間隔が取れるよう足型を示し、順番が待てるようにしたり、集中しないようあらかじめ順番を決めて手洗い、トイレをさせたりするなど、児童生徒に一定のルールを伝え、密にならないよう工夫をしております。  以上です。 43 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  なかなか子どもたちも生活しにくいような感じではあるんですが、あるコンビニのところでは、足型ではなくて、何か肉球みたいなのを置いていらっしゃって、それだけで心が和んだりするんですよね。だから、そういったちょっとした工夫というのもお願いできたらいいなと思っております。  次の質問ですが、フッ化物洗口等の実施基準、中断、再開ですね、これの設置について、これも昨年9月の議会で質問をしました。  感染状況によってその中断、再開という実施基準を設置されている自治体もあります。この設置というのはどうなっていますかという問いに対して、当時の答弁は、実施基準等について、松浦市においては設置しておりませんということでしたが、ここまで来ました。その後検討されましたでしょうか。それから、設置する考え等はございますでしょうか。 44 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  コロナ禍におけるフッ化物洗口の実施に当たっては、飛沫が飛んだり3密状態を回避する対策を取りながら実施をしており、現在のところ、フッ化物洗口の中断、再開に関する実施基準は定めておりません。  しかしながら、現在、子どもや若者にも感染しやすい変異株(デルタ株)の感染が広がり、フッ化物洗口の実施についてもこれまで以上に、慎重に対応する必要性が高まってくるということからフッ化物洗口の実施基準の検討につきましては、改めて学校との協議を行い、判断してまいります。  以上です。 45 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  よろしくお願いをいたします。  それでは、次に施設整備・器具、自然災害等への危機管理体制についてお尋ねをしていきます。  まず、児童遊園の遊具の状況、遊園の数、現況、点検状況などをお願いします。 46 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  児童遊園につきましては、鷹島町の阿翁浦地区児童遊園、それから今福児童遊園、調川町の江口児童遊園、それから御厨児童遊園、志佐町の松浦児童遊園の5か所設置しております。  安全点検につきましては、研修を受講した職員が行っておりますが、各所に設置している固定遊具は、平成29年度に電源立地促進対策交付金を活用いたしましてリニューアルをした今福児童遊園以外は老朽化が進んでいるという状況です。  なお、使用不可な固定遊具もございまして、そういったものに関しましては順に撤去を行っておりますが、新たな遊具の機能回復には至っておりません。  今後は地域の意見や利用状況を把握いたしまして、用途変更、また廃止を含め利活用を検討したいというふうに考えております。  以上です。 47 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  子どもは大人が思っているような行動ばかりじゃなくて、突然何かやり出したりして大変危険なこともありますので、もう危険だというのは早急にどうにかしてもらわないと、ロープ1本でここは入れませんよぐらいでは子どもは多分無理だと思いますので、廃棄も含めて検討をお願いしておきます。だから、結局、残りの4か所の分ですね、よろしくお願いします。  それでは、次に放課後児童クラブについて、この安全管理マニュアルの内容をお願いします。 48 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  放課後児童クラブにつきましては、市内に8か所ございまして、各事業所に運営を委託し、国の運営指針に基づいた事業内容や施設における安全対策を実施しております。  支援員の認定資格研修などには安全対策や緊急時の対策について受講をするメニューなどもございます。そういったものを受けまして、通常の安全確保ですけれども、事故対策として避難訓練の実施や遊具などの安全点検を行いまして、安全対策に係る自主研修などを行っているようです。そういったことをして事故に対する未然防止に努めております。  緊急時ですけれども、緊急時の対策につきましては、各事業所において非常災害に対する計画や防災マニュアルを作成しております。ですので、それらに沿って対応することとしております。  市としましては、指導監査、それから現地視察などを行いまして、遊びや活動中に起きる事故やけがを防止するために適切に点検や必要な補修を行っているかを確認して、その都度改善策を講じるように指導を行っているところです。  以上です。 49 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  この安全管理マニュアルなんですが、日常その安全管理業務というのは、もちろん組織体制の整備、それから参加児童の健康管理、それから緊急時の連絡体制、それから施設設備の点検、研修、それから先ほど言われた訓練、これが日常の安全管理業務ですよね。その後、緊急時の対応という形になるんですが、いま一度きちんとマニュアルに沿った対応がなされているのか、監査等、今から行きますよではなくて、抜き打ち的にでも行ってもらって、きちんとマニュアルに沿った対応がなされているのか、いま一度確認をお願いしておきます。  それでは、次に幼稚園、保育園についてお尋ねをします。  7月に痛ましい事故が起きました。中間市で保育園のバスで5歳の男児が死亡するという、そういう痛ましい事故がありましたが、この事故を受けての本市の対応、該当する園の数も、それから指導されたと思いますけれども、その後の対応について答弁をお願いします。 50 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  市内には通園バスによる送迎を行っている保育施設は3か園ございます。  中間市で発生しました通園バスでの園児死亡事故につきましては、同乗者がいない、それから乗り降りの確認がない、また、保護者への出欠確認が徹底していないということなど、誤った体制の連鎖によって起こった施設の安全管理体制が問われる事故でございました。  この報道を受けまして、市としましては市内全施設に注意喚起を通知するとともに、送迎バスの運用に係る実態調査を実施いたしまして、改善点を指導いたしました。結果、これまで目視で乗降の人数を確認していたものを名簿により確認するようにしたり、なかったものを新たに送迎バスの運用マニュアルというものを整備したりと、そういった各施設で改善策を講じていただきました。  園外保育などでバスを使用する場合も想定されますので、通園バスに限らず事故防止マニュアルを再確認していただいて、安全管理体制の徹底を呼びかけてまいりたいと思っております。  以上です。 51 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  中間市の事故も、結局、負の連鎖みたいなもので起きてしまったんですが、何か一つでもきちんとやっていれば防げた事故であったと思っています。  親は預けて元気に帰ってくるものを前提に子どもを預けるんですが、こういう事故があったり、遊具等で死亡事故があったりとかということを未然に防がなければならないというか、あってはならない事故でありますので、そこら辺はしっかりとお願いをいたします。絶対あってはならないと考えております。  そこで、幼稚園、保育園の遊具等の管理状況はどうなっていますか。 52 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  保育施設等の遊具につきましては、各施設において、国の指針に基づく事故防止マニュアルに沿って確認表などを作成し定期的に点検を行っております。  特に事故防止のための取組については大変細かくマニュアルに書いてありまして、例えばおもちゃですとか、プールですとか、食事に関するときの注意ポイントというものが指示されております。そして、チェックリストも示されている場合もございます。そういったものをしっかりと確認していただきながら、市としましても、県とともに監査を行っておりますので、適正に実施をされているかというのをこれからも確認を行っていきたいと思っております。 53 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  チェックシートとかチェックリストとか、そういうのをきちんと作成していただいて、それをそれこそさっきの話じゃないですが、行きますよではなくて、やっぱり抜き打ち的に、もう少しぴりっとしていただかないといけない部分があると思うので、よろしくお願いします。  それから、ヒヤリハット事例、いろいろあると思うんですが、幾つか、一つ二つ上げていただいて、それの善後策も一緒にお願いします。 54 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  子どもは想定外な行動を取ることがございまして、対策を講じていても様々な場面でヒヤリハット事例が起こっております。施設におきましては、それらの事例を記録することとしておりますので、その中から少し挙げますと、机の角でけがをした、けがをしそうになったということで角にガードを施したり、また、アレルギー対応食の配膳ミスが起こる状況だったために名前を記した食器というのを間違い防止として設定して、そして、用意をして間違わないようにする、それを施設においては、事例について職員間で情報を共有し合って必要な対策を取るということとしております。  重大事故につきましては、市に報告をすることとなっておりまして、事故原因を検証し、指導いたしますけれども、その他の軽微な事例につきましては、監査時で内容とその対策の状況を確認するということにしております。  今後は、保育会を中心にヒヤリハット情報を共有し、そして、講習会などを開催するなどして危機管理体制の強化を図るように働きかけていきたいと思います。 55 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  重大なことは報告がある、軽微なこと、この軽微なことが重なれば重大な事故につながるわけですから、ここら辺のところはいま一度よろしくお願いしますね。  それでは、次に、松浦市土砂災害ハザードマップに掲載されている警戒区域内に位置する幼稚園、保育園の数、園の総数、そして保育園の該当数をお願いします。 56 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  土砂災害ハザードマップ掲載の警戒区域内の幼稚園、保育園の数につきましては7施設があり、志佐川洪水ハザードマップの浸水想定区域内には2施設がございます。 57 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  そしたら、その志佐川の洪水の2と、それからお願いした土砂災害ハザードマップ、これは別ですね。9ということでよろしいですか。分かりました。  取りあえず土砂災害のことについてお尋ねをするんですが、この間から大変雨も降りました。土砂災害警戒レベル3になると避難に時間を要する人の避難をしなければなりません。そこには高齢者等とありますが、そこには高齢者、障害者、それから乳幼児等とその支援者、警戒レベル4になると全員避難ということですが、先ほど言われた7、2、9、7か9か、どちらでも構いませんが、この該当する園の対応、計画の作成、避難訓練等の実施はどうなっていますでしょうか。 58 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  豪雨時の避難基準につきましては、幼稚園や保育園を含む要配慮者利用施設の管理者には、関係法令によりまして避難確保計画の作成及び避難訓練実施の義務づけがされております。  先ほど申し上げました9施設の幼稚園、保育園のうち7施設において避難確保計画の作成、また、避難訓練の実施がされていると思われます。  作成済みの施設では、警戒レベル3、高齢者等避難の発令によりまして避難開始と定められております。  なお、計画が未作成であります2施設につきましては、避難確保計画の作成に向けまして今後、防災課が支援してまいります。 59 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  これは早くしてくださいね。お願いしておきます。  保育中にこういった大雨が降って災害発生があった場合についてちょっとだけお尋ねをするんですが、この避難情報の伝達方法は、保育園とか幼稚園にはどういうふうになっていますか。 60 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  発令されました警戒レベルなどの情報につきまして、本課から各施設へ直接伝達をするということは行っておりません。各施設は市民と同様に防災無線等で避難情報を確認して各施設における避難マニュアルに沿って行動することとなりますが、施設が緊急な判断や必要な情報を要する場合は連携を取り合って、そして、手段やタイミング、避難方法などを指示することとしております。  以上です。 61 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  これは基本的に、災害発生しました、避難しますというときのまず第一義的には保護者へ引き渡すということです。引き渡せなかった子どもが、結局、避難所へ移動しなくてはいけないわけですよね。子どもといってもおんぶしたり抱っこしたりして先生が何人もの子どもを連れて避難所へ移動しなければならないということも想定されるわけですね。そうなると、防災無線で市民と同様にお伝えしていますでは、これはちょっと考えていただかないといけないと思います。  それこそ園にバスがあるところはバスに乗って避難もできるでしょうが、そうでない園が多いわけですよね。そうなったときに、しかもゼロ歳児から預かっている、大雨が降る、その中で先生が何人の子どもをおんぶして抱っこして両手引っ張ってなんてできるわけがないんだから、早め早めの伝達をしなければならないと思いますので、この方法については早急に対応してください。お願いしておきます。  すみません、ここでもう小中学校に入らせてもらいます。  小中学校ですが、先ほどから言っていますように、いろんな事件事故があっています。4月の北九州のバスケットゴールが落ちてきて左目のまぶたを切った女子中学生、あるいは同じ4月に、今度は宮城県で校庭の防球ネットが根元から折れて1人が死亡、1人が重傷、この両方とも市教委の見解は、両方ともというか、北九州の場合は溶接部分の疲労による劣化が落下の原因、そして、宮城県の場合は、これはいつから設置してあるか分かっていないということですね。記録がないと。目視でしたり触ったりしたけど、点検したけど見つけられなかったということなんですが、どちらにしても、両方ともそういうことでしょう、老朽化によるものです。  それで、さっき言いましたように、行ってらっしゃいと言って、子どもを元気に送り出したのに帰ってこないと、こういうことは、もうこれは人為的なもの以外の何物でもありませんので、ここはきちんと、学校の事故等情報というのが独立行政法人日本スポーツ振興センターが災害共済給付業務の実施で得られた死亡とか障害事例をまとめておられます。学校事故事例検索データベースとか学校の管理下の災害、これは冊子ですけどね、こういうことの事例を閲覧することも可能でございます。  こういったところで閲覧されて、それを基にいろんな点検等をやっていただきたいというか、やっていらっしゃるんだろうと思うんですが、まず、固定遊具等の点検状況はどうなっていますでしょうか。 62 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)
     学校施設の点検につきましては、各学校におきまして、国のガイドラインに基づいて月1回、もしくは最低学期ごとに1回は学校職員により目視や金づち等を用いまして実施をいたしております。その際に不具合が見つかった場合は、教育総務課のほうに連絡をしてもらい、対応しているという状況でございます。 63 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  事故があってからでは遅いので、経年劣化であるとか、それから、いつ設置したのか分からないとか、そういうことがないようにきちんとやってください。お願いします。  それでは次に、校舎、雨漏りしている校舎があります。それの現場と雨漏りの状態とか件数などをお願いします。 64 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  この前の8月11日からの大雨による雨漏り等の被害について報告をさせていただきたいと思います。  市内の5校におきまして、この大雨によりまして雨漏りが発生いたしております。青島小中学校、それから上志佐小学校、調川小学校、御厨中学校、調川中学校という5校でございます。 65 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今後の対策はどうなっていますか。 66 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  今後の対策について、今回の雨漏りによりまして、雨水にぬれたことにより落下のおそれがある天井のボードの撤去や火災報知設備の故障等がありましたので、そういったところにつきましては、緊急を要する分ということで、営繕担当の職員が対応したり、あるいは専門の業者に緊急処置を依頼し対応いたしました。  また、雨漏りの補修につきましては、現場を確認しまして、今後必要な補修を行ってまいりたいと考えております。 67 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今後必要なというか、雨漏りする校舎で勉強させるんですかと言いたい。だから、もちろん、早急にやらなきゃいけないという話ですが、せめて雨漏りぐらいさっさと直してください。  台風も来ます。また大雨も降るでしょう。教育のまち松浦と言いながら、校舎は雨漏りですよなんて恥ずかしくて人に言えた話じゃありません。傘でも差して授業を受けるかという話ですよ。この雨漏りとか、こういう恥ずかしいレベルのことはきちんともう早急に補修をお願いします。課長答弁をお願いします。 68 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  雨漏りの原因等も把握できていないところもありますので、専門の方とも一緒に現地をまずは確認をいたしまして、対応できるものからやっていきたいというふうに思っております。 69 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  とにかくお願いしますね。これはお願いします。  もう一つお尋ねですが、その豪雨、あるいは台風なんかで通学路の点検状況というのはどうなっているかというのをお尋ねしたいんですが、危険箇所などはもう児童生徒が一番分かっていると思います。全ての通学路を先生たちと網羅して、前の日に雨が降りました。次の日の朝全員で全ての通学路を見て回るのは不可能でございますので、そういったことで危険箇所などは児童生徒への聞き取りが重要だし、もうそれが一番だと思うんですが、実態はどうなっていますか。 70 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  学校では集中豪雨や台風が通過した後に児童生徒が登校したときは、まずは児童生徒の家族、家屋に被害がなかったかについて聞き取りを行い、児童生徒の安全が確保できている状況にあるかを最優先に対応しております。同時に、登校途中の通学路やその周辺において、倒木や崖崩れなど危険な状況を見たり遭遇したりしなかったかについても情報収集をしております。  万一被害や危険な場所があったというような情報があった場合には、まずは現場の状況確認や市教育委員会をはじめ、関係機関とも情報を共有しながら児童生徒の安全確保に向けて対応を行っているところでございます。  以上です。 71 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今後もよろしくお願いいたします。  それでは、教育長にちょっとだけお考えをお尋ねしたいんですが、今のやり取りの中でですね、さっきから言っているように、学校は安全に預かって、安心して学校生活を送らせて安全に帰す、これは基本中の基本です。さっきのスポーツ振興センター等の情報等がありますが、その事故などの事例を、先ほどおっしゃったように、各学校の環境に置き換えて、それからまた、ヒヤリハット事例、こういったものを検証して危機管理に努めていかなければならないと考えますが、教育長の考えをお願いします。 72 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  教育委員会の最大の使命は子どもたちのかけがえのない大切な命を守ることであり、学校は最も安全な場所でなければならないと考えます。  議員御指摘のように、いろいろな事故の事例がありますので、そういったものを生かしながら子どもたちの安全確保に努めてまいりたいと思います。  特に、各学校においては、自分の命は自分で守ることを繰り返し指導するとともに、危険予知能力や危険回避能力の育成に努めているところでもございますし、また、施設の整備につきましても、校内の危険箇所を定期的に、また必要に応じて対策を取るようにしてまいります。  今後も子どもたちを取り巻く安全確保のために全力で取り組み、保護者の皆様が安心して通わせることのできる学校づくりに努めてまいります。  以上でございます。(降壇) 73 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  事故もなく、みんな子どもたちが無事に2学期を迎えられましたので、今後もよろしくお願いをいたします。  それでは次に、令和4年度公立高校入学者選抜制度についてお尋ねをします。  3月の議会で合否が分かれた生徒、約1か月間同じ教室で学ぶ、この結果を出した生徒とこれから受験する生徒の授業に対する姿勢、モチベーションの維持ともろもろの問題があると申し上げてきましたが、令和3年度入試の検証内容、そういった現場の声を反映した検証作業が行われたでしょうか、簡単に答弁をお願いします。 74 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  令和3年度の公立高校入学者選抜制度の検証につきましては、昨年の3月、市内中学校の校長会で検証し、洗い出された課題を県校長会を通じて県教委へ要望書として提出されております。その後、県教委と県校長会との間で協議されたと聞いております。  以上です。 75 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  それでは、その中で、各高校の合格発表の日程がまちまちだったのが一本化されました。令和4年度の前期の合格発表が令和4年2月9日の水曜日と決まっております。校内というのは各高校ですね、各高校の掲示発表が16時から17時、番号一覧送付、これは各中学校に行きます。これが16時5分から16時15分、電子メールですね。そして、ウェブの発表が16時20分から2月10日木曜日までの、次の日の16時までという前期合格発表日程になっております。この日は中学校は授業日です。各学校の掲示発表、16時に各高校に見に行かなければ前期で合格したかどうかは分かりません。なぜなら、中学校に番号が来るのが4時5分だからです。  こういう状況を見に行きなさい、じゃ、その授業も、松浦の子どもが松浦高校だけじゃなくていろんなところに行くわけですから、例えば佐世保西高だったり、猶興館でも結構なんですが、4時に発表になって、5時までの掲示に間に合わせるがためには授業を途中で切り上げなければ間に合いません。こんなことを県は考えないのかなと思ったりしました。  それから、もしも行ったとして、結果が出なかった生徒が帰ってきて、帰ってきてから指導したりフォローしたりする時間が取れる時間帯ではありません。ということは、結果が出なかった生徒は一晩不安な気持ちで家で過ごさんばいかん。先生の指導を受けられんということになりますよね。そういった今度の日程なんですが、教育長の見解をお願いします。 76 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  来年の2月に行われます令和4年度の前期選抜では、昨年度高校によってまちまちであった合格発表の期日、時刻、方法が県内統一されます。このことは学校現場からの要望を基に一定の改善が図られたものと評価をしているところでございます。  しかしながら、議員御指摘の合格発表の時刻につきましては、学校の現場からも事後の対応のためもう少し早くすることができないかという要望が出されたと聞いております。私も経験上、合格発表後の生徒への対応を考えると、できるだけ早い時刻が望ましいと考えます。  新たな高校入試制度の課題につきましては、今後も校長会から県教委へ伝えられると思いますが、市教育委員会としましても、生徒や学校の立場に立った対応について県教育委員会にお願いしてまいりたいと思います。  以上でございます。(降壇) 77 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  やっぱり県、多分、佐世保とか長崎とか多いところはこれでいいんでしょう。でも、そうではない、今、教育長もおっしゃったそこの部分を、これは令和4年の2月9日水曜日、この日を変えてと言っているわけではなくて、その番号一覧送付の時間、これが中学校に電子メールで来る時間ですよね。これさえ早めてくれれば、先に生徒の指導とかフォローとか、保護者とも話ができると思うんですよね。だから、これはまだまだ間に合いますので、県のほうにきちんと要求としてお願いをしてください。よろしくお願いします。  7月に令和4年度の第1回公立高校進学希望状況が公表されております。松浦高校が地域科学科になりました。今、高校に進学する生徒は99%高校に進学して、そのうち普通科に進学する生徒の割合が73%と出ております。普通科を選択しているほとんどの生徒は自分の学力、要するに偏差値を基に高校を選んでいる現状があるんではないか、あるいは文系だ、理系だ、就職などと進路が定まるにつれて、それに役立つ以外の教科は意欲が薄れていく生徒が増えている。こういう現状を踏まえてやったんでしょう。70年以上変わらなかった文科省の普通科、これが文科省の普通科改革です。普通科の中にSDGsなど現代社会の課題について分野を超えて学ぶ学科と、それから、今言った松浦高校の地域科学科、人口減少や少子・高齢化など地域社会が抱える問題解決を探る学科、これを来年から導入いたします。これは松浦高校のまつナビが2年度から文科省の地域との協働による高校教育改革推進制度、地域魅力型3か年事業、これに採択されたから県が白羽の矢を立てたんでしょう。ですが、これはあくまで普通科の枠内に置いているとされますが、違いをきちんと整理して周知されているのか、できているのか、あるいは教育方針や授業の詳しい内容を分かりやすく生徒や保護者に示す必要があるけれども、それがどれだけ理解されているのか。  また、生徒から進路指導を受ける中学校の教員、この人たちが生徒の学力で考えがちだったこれまでと違って、生徒の個性とか目指す学科の特色を見極めた上で相談に応じることがこれから求められます。そう簡単にできるのかなと思ったりもしております。  7月に発表された令和4年度第1回公立高校進学希望状況ですが、松浦高校地域科学科、定員80人に対して42人、3年度の普通科の倍率が0.95、これが4年度で0.53になりました。人数にしてマイナス34人。周辺であります猶興館高校普通科、これが3年度の倍率が0.60から4年度に0.76、人数にして19プラスです。佐世保西校普通科、これが1.35から今度1.45、人数にしてプラス24、多少の生徒の増減はあるにしても、この数字の意味するところ、これが結局、松浦高校の普通科に通う予定だった生徒が周辺の普通校に流れていっているんではないかということです。  一緒にお願いしたいんですが、これは県の責任においてやってもらわなければならないことがいっぱいあると思うんですね。例えばホームページ、あるいは県庁だよりですか、テレビみたいなのがありますよね。松浦高校の地域科学科、こういうものを特集してでも魅力発信を県にお願いしたい。それは県にその責任があると考えております。  市は、松浦高校への支援として年間約1,500万円程度出しております。他校へ進学する生徒、保護者の不公平感もありますが、これは生徒に支援するのではなくて、松浦高校への支援です。だけれども、そういう不公平感も承知の上でも支援を行ってきているわけです。  松浦市としては、強く県のほうへいろいろ提言できると思うし、要望もできると思うんですが、県教育庁への提言、要望と、市長の考えを簡単にお願いします。 78 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  松浦市では、市内唯一の高校である松浦高校を存続させるために支援事業を行ってきているところでありまして、そういった中、今回の地域科学科の設置の発表によりまして、7月の進路希望調査の数字に少なからず影響したのではないかと、私もそのように推測をしております。  この地域科学科の設置は、県教委において国の中央教育審議会、中教審の指針にある令和の新しい日本型教育を目指そうと、その学科が設置されたものと思いますが、今この意義が十分に伝わっていないと、そして、市が市内唯一の高校の存続のために支援したことに反するような状態になっているということから、8月2日に長崎県教育庁に出向きまして、高校改革の担当者の方に直接お話をしてきました。  内容といたしましては、地域科学科に改編した意義と、そこで学ぶことの優位性、全国に先駆けた取組であることや、大学進学においても大学が求める学生の育成につながるといった、こういった意義をしっかりと生徒、そして保護者に分かりやすく伝えていただきたい。  今御指摘のあったように、県政の番組、あるいは様々なメディアを通じてしっかりと広報していただきたいということを強く訴えてまいりました。  県教育庁としても、積極的な広報に努めるとともに、報道各社に対し松浦高校を取材してほしいと伝えていただいていると聞いておりますし、また、文部科学省に対しても普通科改革についてテレビの全国版で流し、その中で松浦高校が取り扱われるように検討をお願いされているということをお聞きしてきたところであります。(降壇) 79 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  よろしくお願いします。それこそ、さっきから言っているように、佐世保だ長崎だといっぱい高校があって、その中で一つつくってみたけど、あいた、しもうた、生徒の集まらんやったけん、この学科は駄目やったねでは済まないわけですから、これはもう県の責任において、きちんと生徒の確保も含めて、もっと強い態度で市長にお願いしたいと思います。  それでは、最後の項目ですが、西九州自動車道松浦佐々道路インターチェンジ名称決定の経緯と本市の対応についてです。  平戸インターチェンジと決定いたしました。市民の皆様の中には、議会が平戸インターチェンジで、それを了としたと思われている方もいらっしゃいますが、そうではないということを言いたくてこの問題を出しました、やむなくです。少なくとも御厨星鹿議員会はやむなくです。私たち下々の者がこの平戸インターと決定されたものを覆すほどの、そういう力がないということです。  本来なら、ちょっと時間があったらお尋ねしたかったのが、松浦から平戸までの距離、その中で御厨町を通る距離割合を聞きたかったんですが、もう大体、ほとんど御厨です。  市長に最後にお願いをしておきたいと思うんですが、これが御厨の方たちの協力がなければ出来上がらなかった道路です。出来上がりません。もちろん出口が御厨ではないということもそうですが、それで、平戸インターチェンジになった決定の経緯はもういいですけれども、それ相応の代替案というのをしてやってもらわないとと考えております。  さあトンネルだ、橋だ、いろいろありますが、その市長の代替案というのはどういうものがあって、どれだけ実現できそうなものがありますでしょうか。 80 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、西九州自動車道、仮称平戸江迎御厨インターチェンジが平戸インターになったわけでありますが、この国直轄事業を動かすに当たって、実際に今の道、松浦佐々道路の松浦から新たな平戸インターまでの間はまさに松浦市民の皆さんの大切な土地を提供していただいたことで実現できているというのは事実であります。  一方で、国事業を動かすに当たって地元選出国会議員の大変なお力添え、そして、やはり周辺の沿線自治体とスクラムを組んでこれまで長い期間取り組んできた、そういった取組があったからこそこの道路ができたということでありますので、そういった点を含めながら適切に判断をしなければならないと思っているところであります。  我々としても、何とか御厨という名前を残したいという思いがございましたが、やはりこのようなスクラムを組んで取り組んできた、そして、地理的にも松浦市のお隣が平戸市であると、そして、インバウンド、こういったものを含めて国がそのようにしたいということについて、我々もそれを受け入れてきたところであります。  しかしながら、そういった背景があるということから、やはり松浦市内に設置されるトンネルですとか橋梁、こういったものの名称についてはやはり地域のものであると、松浦の、そしてあるいは御厨、田代、こういった地域性がしっかりと分かるように国に対して要望をしてまいりたいと思っておりますし、さらには、インターからの案内掲示など、こういったものの設置について強く要望してまいりたいと思っております。(降壇)    (武辺議員 一般質問席 降壇) 81 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして武辺鈴枝議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後0時15分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 82 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、14番・鈴立議員の登壇を願います。  (鈴立議員 一般質問 登壇)(拍手) 83 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  昼からの質問になりました。まずもって、質問する前に、昨年から感染が広がっておりますコロナ禍で大変な、世界的にも日本国内も、また松浦も大変だろうと思います。まず、市町村はじめ、職員の皆様、どうぞ体には十分気をつけて、コロナ対策に対応していただければと思っております。  先ほど武辺議員さんが個性の強い間に入ってと言われていましたけど、私は別にして、武辺鈴枝議員さん、魅力ある個性を持っておられて、並んでいるなということで御理解いただければと思います。  それでは、4項目質問を出しております。  1項目でございますけれども、これは私がここで申し訳なかったなと思います。あまりにも幅が広くて、それで、もう少し細分化した質問項目にすればよかったかなと思っておりますが、聞き取りのときにそれぞれお話をしておりますので、それに基づいて御答弁をいただければと思っております。  まず、森林のほうから進めていきたいと思いますが、森林は今、外資投資ファンドが日本国内、それぞれの自治体の水資源の豊富なところを買収いたしております。2010年には558ヘクタールの買収地が、2021年になりますと2,376ヘクタール、約4分の2、倍になっております。この中には熊本の水前寺公園の一角、隣接するところも買収されておる。それから、玄海国定公園も買収されていると。北海道なんかは広範囲にしているということでございます。  まず、その買収の国はといいますと、中国がありますし、英国のヴァージン諸島、それからアメリカ、それからシンガポール、そしてその次がオーストラリア等々の国が投資として日本を買収されております。  そこで、松浦市も非常に風光明媚、そして空気がきれい、山村の地域でございます。すぐ行くと、海岸線に出るという穏やかなところでございますので、そういうところにも目が入ってくるんじゃないかなと思っております。  まず、松浦市で今のところそれがどうなのか、直接耳にし、そしてそういう感触が得られるようなことの事情があるのかどうか等々について、まずそれについての質問をいたしたいと思います。
    84 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  お答えいたします。  調べましたところ、そのようなことは松浦市ではあっておりません。 85 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今のところはあっていなくても、そこのところはしっかりと目配り、気配りをして、適正な地域の適正な不動産を適正に売買ができるのかということは、担当課としてもしっかりと踏まえなければならないんじゃないかなと思います。  特に森林は生活の命に関わっております。これはどういうことかといいますと、公社造林につきましても、それから水源涵養林にしても、指定はそれぞれ別々で指定されていると思いますが、公社造林にしても、水源涵養林にしてもその資源が地下に入り、浮遊水として、そして出水として、せせらぎとして川に注ぎ、それが豊かな田畑の一番の命の水になるわけでございまして、その点、公社造林、個人の山等々というのは、多大な生命に影響するという、そこをしっかり踏まえてもらわなきゃいけない。  そこで、私は聞き取りのときも面積の平米というのは聞きませんよと、大まかに御厨地域ではどれぐらいなのか、あと志佐、調川、今福、鷹島、福島で公社造林等々があると思いますけれども、概要、大まかなところでお知らせいただければと思います。 86 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  お答えいたします。  公益社団法人長崎県林業公社と造林契約をしております山林は約227ヘクタール存在いたします。  各町ごとの内訳としましては、志佐町が132ヘクタール、今福町72ヘクタール、調川町4ヘクタール、星鹿町19ヘクタールとなっております。 87 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  御厨は言われましたか。 88 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  御厨町につきましては、林業公社との造林契約はしておりません。 89 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  それでは、松浦市内に水源涵養林として水源の確保等々を主目的とした森林があると思いますが、それは松浦市内どことどこ、大まかでいいですので、申し上げていただければと思います。 90 ◯ 農林課長(金子英樹君)  市内の町ごとには分けておりませんけれども、市内全体で水源涵養を目的とした山は48ヘクタールございます。 91 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今いろいろ私どもも苦慮しておりますのが、法知岳の公社造林についてはどれぐらいの大きさで、どのような形態になっているのか、お知らせをお願いします。 92 ◯ 農林課長(金子英樹君)  法知岳風力発電所建設に関係している公社造林用地のことだと思いますけれども、それにつきましては、該当する市の用地が6筆ございます。これらの用地は森林資源を有効活用するための造林用地でありまして、水源涵養でありますとか土砂崩壊、その他の災害防備等を目的とします県の保安林には指定されていない状況にございます。 93 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  私が申し上げたいのは、水源涵養林と指定されているから、そこが水源涵養林ですよということと、公社造林は公社造林ですから水源涵養林とは違うとですよというところは、少し自分の認識が理事者のほうと違うなというのは、公社造林であっても水源涵養林の一翼を担っているということです。だから、公社造林だから切っていいんですよということじゃなくて、公社造林も水源涵養林としての役目を一緒に担っているのが公社造林だと思います。目的は木材とか何かの資材に、資源に活用するというふうになるけれども、その活用する公社造林というのは水源涵養林でもあるわけで、そこからしみて、何十年かたって湧き水と出て、それがせせらぎとなって、そして田畑に潤っていく川に、そういう非常に貴重な大事な森林、だから、森林の荒廃というのについては非常に今力を入れていかなきゃいけないとなっているわけでございます。  そうすると、市が公社造林として持っているのは、収益配分率ということで契約がなされていると思うんだけれども、その地域は収益配分率はどのような配分率になっているか、もし分かればのことです。あくまでも調べてなければ、それはそれでそのように答えてください。 94 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  分収林につきましては、地域には15%入るようになっております。 95 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  そのようにして、収益が出た場合には15%が地主のほうに入ってくると、そのような計画をされて、そしてそれが何十年か後にそれを伐採して、そして資源材料として売却して、そして売却した収益配分率によって15%するというふうになっていると思うんですが、あそこの土地については、何年をもって期限に到達する年数を持っているのかが分かりますか。 96 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  申し訳ありません。一度更新をしておりますので、更新した先の年月日を把握しておりません。 97 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  聞き取りのときに、もしそういう平米とか、いろんな数字で細かいところまでは分からなければいいですよというふうに最初から言っておりましたので、それはそれでいいと思います。  ただ、ヒノキがどうで、それから杉の木はどうというのは、年代的にも違ってきますし、風向き、それから日の当たり具合等々によって森林の成長というのは非常に変わってくるので、成長の度合いに応じて、それを収益配分率で決めていっているんだろうと、年代が何十年を超えたときにそれを伐採して材料にするかというのも変わってくると思います。  そこで、法知岳の公社造林というのがあと何十年生育をしたときに製材となるのかというのが分かっておられるかをお聞きしたいと思いますが、あくまでも分からないならそのように言ってください。 98 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  申し訳ありません。そこまで把握しておりません。 99 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  それをよく調べていただいて、今後、あそこに建造物が建つとなったときに、あと15年、20年は成長するであろうだった材木を一つの何かのことで建設をそこに設置することによって、それを伐採した、そうなると、収益配分率でもらうべき地主、所有者というのは、それを阻害されてしまうということになりますので、しっかりとそのところも踏まえて、そして、ああ、40年、50年たったので、もうそろそろいいんじゃないかと、伐採して材料にしていいという年代に達していないものをその目的のために事前に10年前、15年前にということは、最初のうちに契約した収益配分率が狂ってくることになるので、そこもしっかり踏まえて対応してもらわないといけないと思っておりますが、今それぞれの森林についてお聞きしましたけれども、市長としてその件についてはどのような認識をしておられるかをお聞きしたいと思います。 100 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  森林の目的、議員からも御指摘がありましたけれども、まず森林資源の活用、そして水源涵養、そういった役割を持ってそれぞれの造林がされてきているということでございますので、まずはそういった目的に沿って適切に管理なされるように取り組んでいかなければならないと思っております。(降壇) 101 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  私がここで何で今回これを質問したかと申しますと、一つの山林の中に構造物ができることによって、それが1年、2年、3年、10年、20年たったときに、その地形の水系が変わり、そして建造物の振動によって地崩れをしたり、そしてその土砂の堆積が民家に押し寄せていって、何人もの人がそれによって命を絶つということは、もう皆さんテレビで御承知のとおりだと思います。  今、松浦市の中でも笛吹ダムの上り上がりは通行止めになっている。そこに行ってみると、非常に大きな崖崩れになっております。ほんのちょっとではありません。そうすると、それはたまたま民家に近くないからよかったものの、あと不老山も見てみんですか、また崩れたと、大変な被害で、そういうのは山をもともと、そういう様相を呈していたところかも分からなかった。それがいろんな建造物を今は大丈夫な山だからぐらいで簡単に考えて、そこに建造したときに何十年かたったときに、水系はなくなってしまう。田畑は潤うことのない、そういうふうな畑になり、田になるということも考えられないということはないと思います。そういうことからすると、慎重に慎重に公社造林といえども、水源涵養林を含んでいるわけですから、理事者のほうはしっかりとそこを踏まえて事を進めていただきたいと思います。  これは、今、地形がこうだから大丈夫ですよと、この地形というのは、これから先、地震とかいろんな面で地形の変化は出てきます。一番出てくるのが水系が変わっていくということ、だから、東北のリニアモーターカーのあれでも、あれは非常にもめておったというのは、水系が変わるということでもめて、その下にある農家の人たちは非常に悩んでおられるというのは御承知のとおりだろうと思います。  そういうことからして、いま一度、市長、しっかりと森林の資源の確保と、それから保全と、その森林が及ぼす油断すると人家に及び、生命に障害を生じてくるということをしっかり踏まえて対応していただきたいと思いますけれども、この件について、再度市長の考えとこれからの方針をお聞きしたいと思います。 102 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、森林資源の適切な管理というものについては、先ほど述べたとおりであります。  一方で、様々な時代の変化とともに求められてくるものがある、例えば、山の上にいろんな構造物を建てるということについても、それぞれ許認可がある中で、適切な技術を持って適切な対応をしてきて、そういった様々なインフラなどが整備されてきていると思っています。まずはそういったものを適切に管理しながら、あるいはそういった許認可を持つところが適切に管理監督をしていただいて、自然災害等が発生しないような、そういった取組を行っていくべきだと思っておりますし、私どもとしてもそういった再生可能エネルギー等を推進していく上では、そういった点に十分配慮しながら取り組んでいかなければならないと考えています。(降壇) 103 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  東京虎ノ門のヴィーナ・エナジー株式会社代表で、松浦市長宛てに、6筆の公社造林の借用願が出ていると思います。この件についても、投資会社ですので、新聞に載っているような、水前寺公園の近くにするような買収をするのと全く同じように、投資会社から借用願が出ております。これは3年期限つきの借用になっているんですけれども、投資で、買収と同じように3年間拘束してしまうわけです。そういうことになると、その3年間というのは、そこには樹木は立たないということによる弊害というのもよく考えてもらわにゃいけないということからして、しっかりと目配り、気配りをしながら、投資が行われる場合、これがどのようにこれからの松浦の国土に影響していくのかというのを考えて対応を取っていただかねばと思います。このことをもう一度申し上げて、次に移りたいと思います。  次は、土地登記の相続登記等々について、これは啓発、推進をしていかなければというのは、前にも自分は質問をいたしました。登記については、ひいじいちゃんのときのままになっているんですよという家庭が結構多いんじゃないかなと思います。  これは何を意味するかといいますと、この登記、言葉がいいかどうかあれですけれども、幽霊土地とか言われ、それからごみ屋敷じゃないけれども、朽ち果てる寸前、それが道路の近く、ところが、所有者が分からない、そのような物件がたくさんあります。  それと、もう一つ危惧するのは、松浦市、理事者のほうで計画を立てて、道を通そうとしても、そこにはなかなか所有者が分からない、そして神社、お寺の過去帳を見ても、そういう人は当たらないという事例が多くあります。そういうことからして、もう少し登記というもののハードルを下げるような施策をしないと、どこに行ってどうするのか、法務局に行けと言われるけど、法務局でどうすればいいのか、大体こういうときにはこれとこれとこれの書類が要るというぐらいは事前に分かっていかないと、何も分からんで行っても途方に暮れるということからすると、やはり松浦市も相続登記というものに少し配慮をしてもらわないと、このまま行くと、代が大分代わっても、まだいまだに昔の登記、ひいじいちゃんの登記ということになることは行政の税の収納にも影響するし、道路を造るにも影響するということからして、しっかりとそこのところをしなければ、廃屋になっているけれども、撤去するとにも大変な手続を取っていかなきゃいけない、そういうことからして、今現在、登記の啓発推進というものにはどのような考え方で行政は進めているのかをお聞きしたいと思います。 104 ◯ 税務課長(宮崎直人君)  固定資産税のお問合せに併せまして、不動産登記の御相談を受けることが多いものですから、税務課で御答弁させていただきます。  税務課では、固定資産の所有者が亡くなられた場合における相続人調査を確実に実施し、令和2年度から義務化されました現所有者に関する申告書の提出を促すことで相続があったことを周知いたしております。  また、納税通知書送付時に長年相続登記をされていない方々を含めまして、相続未登記の問題点を例示しました内容の広報文を同封し、納税だけでなく相続に関するお問合せに対応させていただいております。  また、窓口においては、登記申請の円滑化に役立てていただくように、税務課、支所窓口で土地台帳システムを用いた登記情報の閲覧や地理情報システムを用いた航空写真等の閲覧サービスを提供いたしております。  このほか、今年度からまつうら出前講座・行政編に固定資産税の仕組みと不動産登記のメニューを追加し、相続登記など不動産登記の説明や固定資産税との関係を解説することといたしております。  引き続き、電話、窓口、それから講座での丁寧な説明に努め、法務局や関係団体と連携し、相続登記が円滑に進むよう努めてまいります。 105 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今までもそういうのは進んできていたのかどうかが分からないんですけれども、結果的には全国的にも幽霊不動産、非常に分からない、それから、税の徴収をするにしても、どこに所有者がいるのかも分からないとか、なかなか土地に関わるいろんな諸問題、諸課題というのはあると思います。要は、今は息子さんたちは都会のほうに行って、じいちゃん、ばあちゃんだけが残って、そしてその後、施設に入ったりして、そのまま都会の人たちは、その田舎の土地の名義とかなんかの相続というのはそのまましているもんですから、それがだんだん日にちがたって、結果的にはその息子さんたちも年取って、自分の山がどこにあるのか、このところの原野はうちの原野か、これさえ分からないという人がおられる。だから、自分のところにおいては、よく土地勘を知った人がずっと連れて回ってあげるからといって、地域の中の長老の人が、ここがあんたの山よと、ここからこっちは誰々さんで、こっちがこうよと、その上の段は地区の共有地ですよと教えてもらってしていっているんですよ。そして、ああ、こうこうね、あっ、ここからがうちね、これが境界石よ、これが境界木よといって、そういうふうなことをしていかないと、市役所のほうにこうこうこうでしょう、ああですよと言って、市は今言われるように、窓口に来られれば、懇切丁寧にこの名義を変えられたらいいですよということは言われるか分からんけれども、分からない。だから、そういう地域全体で自分たちの不動産、自分たちの土地については、やはり自分たちが責任を持って、自分たちの代に登記をして、そして次の世代に送るという認識をしっかりしないと、市の税収を取れる税収も入ってこないということなんじゃないかなと思うんですが、今、担当課長は言われましたけど、市長もその件について、前も自分は質問をしたんですけれども、非常にこれは大事と思うんですよね。これは全国的な問題だろうと思います。今日も昼、テレビでごみ屋敷、ごみが道路沿いにずっとある。あれはまだ捨てるところをカメラで抑えていたから分かったんですが、そこのところが、全部田舎から、じいちゃん、ばあちゃんは施設に入って、出ていった息子さんたちとなると、見られない、我が土地を管理できませんから、そこにどんどん持っていくと。ずっと前は山の山の山の中を全部伐採して切ってトラックで運んで、そしてあなたの山を切ったとね、いつ切ったと言ったら、自分は切っとらんと言ったら、全然違う人が切ってしもうとって、そういうニュースもあっていましたので、そこあたりをもう一度啓発推進をしないとよくないんじゃないかなということで自分は質問したんですが、市長の考え等についてお聞かせいただければと思います。 106 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  森林の所有者、境界等を明確にすべきだというお声は、実は地域からの要望の中にも地籍調査など早めに済んでほしいというような御要望をいただいております。今、公共事業が進むところは、そういった点、先にやりましたけれども、なかなか住宅地域においてもまだ済んでいないところがあって、そういったところを優先している中で、地域の皆様方にお願いしているのは、まずはそれぞれの所有者の皆様方が自分の土地の境界はどこなのかということを十分親御さんであるとか、その親御さんが子どもさんであるとか、そういった方々にお伝えいただきたいということをお願いしているところでありまして、議員がおっしゃるとおり、やはりなかなか分からないというときに、地域の皆さんの中にそういったことを御存じの方がいらっしゃるんであれば、やはりそういった方々との連携をして、まずは自分たちの土地、そして自分の土地、こういったものを把握していただくことに努めていただくことも大切だと思いますし、我々としてもそういったことの要請、あるいは啓発活動は行わなければならないと思っています。  一方で、不動産の家屋等については、国においても制度、法律の改正などが行われてきておりまして、そういったものが発生しないように未然防止に取り組むということが示されております。行政の役割として国の法律等に従いながら、しっかり市民の皆様方に啓発活動というものは行っていかなければいけませんし、必要に応じてそういったものの解消につながるような周知、あるいはそういったもののチラシなどを配布するなど、そういった取組を進めていきたいと考えております。(降壇) 107 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  市長は知っておられるか──知っておられるかと言ったら失礼になりますけれども、各地区に、自分たちの地区も地縁団体を今つくって、そして自分がお手伝いさせてもらっているんですけど、田舎はほとんど共有財産で、地区の共有財産というのがずっとあるんですよ。今は何々地区で、10人を代表にしたり、5人を代表にと。ところが、この10人とかの人は全部死んでしまって、前の前で、その中に見たら、えっ、この人は住んどらしたとやろうかと、誰もその地区の人は知らない、その人も名前が加わっている、こういうのが実態であるんですよね。  地縁団体という組織をつくって、市長さんの認可を取って、そして活動しないといけないとですよね。そういうふうなとは、誰も手だてをして、そして10人を代表にしてしたら、10人が全部前の前、ひいじいちゃんのときの名前ばっかりになって、だから、それではどうしようもないので、地縁団体をつくって、1人にしていかなきゃいけない。1人か区長を代表、そしたら区長がどんどん代われば、そのときにその代表者名を市長さんのほうに書類で届ければいいことで、そのようにして自分たちの地区をするごとして、今2か所をしてしまったんですね。  今、自分はほかの役をしているんですけれども、それが終われば、また自分もしようかなと。そういうふうで、共有財産については地区の、今みたいに早く地縁団体を組織してもらって、そして相続を推進していくというふうなことをしなければいけない。それから、個人の場合は、今言われるように、土地とかなんかが、自分の土地がどこに山があるのか分からんのは、その地域の長老の詳しい人が必ずおられます。だから、その人たちについて回って、そのときにくいも買って、そして境界線のところに、両方の納得の上でくいを打って、そして確認していくという、そういう作業もしていかないと、汗をかいて、靴底を減らして動かないと、名義の我が土地も分からないという農家が多いんじゃないかなと思います。それが結果的に税収が入らないとか、何か行事をして、そこに道路を造るときに、そこで阻害されてしまうということなんじゃないかなと思いますので、堅苦しいみたいですけれども、しっかりして、何と何が要るのかといったあたりを確認して、早く名義を今の代の名義に変えていくという啓発をしていただきたいなということで質問をいたしました。  3番目は幼児、小学校、中学校の子どもたちという年代の対象の方々が普通でも虐待が行われている中で、このコロナの感染拡大によって子ども三、四人連れて、事情があって里に帰ってきて、そして母親一人で育てておられる家庭もおられるでしょうし、その反対もおられるでしょうし、そして本当なら、いざこざは起きないのに、やはり歯がゆい、気が立っている、そういうことからついつい子どもに当たる、そういうことによって当たるのが虐待、しつけを超えて虐待というようなことが行われるということが多くなってきているんじゃないかなと思っております。  テレビで、虐待をし、連絡が十分に行かなくて、そして玄関をノックしたら、おられないから帰ってきました。ところがどっこい、その中では非常に悲惨な出来事が起きているということがよくニュースであっているので、だから、今日質問するのは、そういうふうな事態が生じる前にお互いに連携を取り合って、アンテナを立てて、そしてしっかり情報を共有しながら、それぞれの部署の人たちが連携して、未然に防ぐ、その対策を講じるということになると思うけれども、理事者、市のほうとしてはどのような体系で未然に防ごうとしておられるのかをお聞きしたいと思います。 108 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  児童虐待防止対策につきましては、本課に子ども家庭総合支援拠点を設置いたしまして、地域から寄せられる情報や家庭、保育所、学校などの訪問によって気になる家庭の情報を収集いたしまして、保護者や児童との面接などを重ねることで現状を確認するとともに、支援家庭と、それからサポート側との関係性を築いて対応を行っております。  その後、改善が図られないケースについては、児童相談所や警察、それから学校など関係機関で構成される子どもサポート推進協議会において、個別に支援の方法を話し合って、そして地域や関係機関と連携し、さらなる手だてを行うこととしております。  また、虐待の未然防止対策をより一層効果的に進めていくために、妊娠期からのサポートを重視いたしまして、子育て世代包括支援センター「だっこだっこ」の機能を発揮して保護者に寄り添ったサポートを行い、児童虐待の早期発見に努めているところでございます。  以上です。 109 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  児童生徒への御質問もいただきましたので、児童生徒への虐待未然防止につきましては、令和2年6月に文部科学省が改訂版として発出しております、学校・教育委員会向けの虐待対応の手引きを参考に、日頃からの観察を通して虐待があっていないか、虐待の早期発見に努めているところであります。  特に新型コロナウイルス感染症が長引き、経済的に困窮している御家庭もあるだろうという想定の下、小中学校においては、身体的虐待予防の観点から、児童生徒の日々の観察や学期に一度実施しております体重測定において、衣服の汚れがないか、体重の減少がないかを注意深く観察しております。  また、教職員は虐待を発見しやすい立場にあるということを自覚した上で、児童生徒に虐待と思われる不自然な外傷を見つけた場合には、迷うことなく、子育て・こども課へ通告するといった適切な対応を行うよう、また、このことを共通理解しておくよう学校へ指導をしております。  また、虐待を早期発見する有効な方法である定期的に行っております児童生徒へのアンケートや教育相談をより一層丁寧に行うよう指導をしております。万一、児童生徒の様子から異変を感じた場合には、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを派遣し、児童生徒の内面にできる限り寄り添いながら、まずは児童生徒の安全確保のために、保護を第一に考えた対応、必要に応じて児童相談所や警察機関とも緊密に連携を取るよう指導をしております。  以上でございます。 110 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  一概に虐待といっても、ちっちゃい幼児に対する虐待というのは、歯がゆさとか泣きやまないとか、夜もいつまでたっても泣いているとか寝ないとか、そういう虐待が多いんじゃないかなと、親のいらいら、なぜか、昼間、非常にこのようなコロナの感染の中でいろいろと難しい、精神的に親自身がまいっているような状況下で、ちっちゃい子どもは泣くのが仕事みたいなもので、大きい声で泣く、言うことを聞かない、それに対する激怒みたいに、かりかりになってのが多い。ただ、中学校あたりの子どもたちに対する親は何が虐待かと、勉強、進学、そういうふうなとがせっぱ詰まってくる中での、コロナの精神的な、親はもやもやしている、いらいらしている、そういうふうな同じ虐待でもいろいろ出てきているんだろうと思います。そういうふうなとは、なかなか心の内面のところで、一概に自分たちがそれを見つけ出すというのは非常に難しい、担当課でも難しいし、周囲の人たちも全く気づかなかったという人もいるし、ただ、夜泣きして、非常に大きい声でどなっている声が聞こえますよと、そういうふうな現象が表れてくる虐待ならまだ分かりやすいんですけれども、そういうふうな道の前を歩いても声はしない中での虐待というのをいかに未然に防ぐか、非常にこれは難しいんじゃないかなと思います。  自分としては、目配り、気配りを全ての大人がしっかりとアンテナを立てて、そしてどうもお母さんの様子がおかしい、目が厳しくなった、表情が厳しい、それから子どもが非常に落ち着きがない、そういうのを総合的に近所の人も、じいちゃん、ばあちゃんも、誰もがおかしいなと勘づくように気配り、目配りをしていく以外にはないのかなとも思っているんですけれども、そこのところあたりはどのような取組、心得を持って担当しておられるのかなというのをお聞きしたいと思います。 111 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  今、議員が申されたようなことで、早期発見というのは大変難しゅうございます。分かりやすく通報等で泣き声がするといったものはすぐに対応ができるんですけれども、徐々にそういうふうな状況になっている子どもたちの状況というのは大変発見するのは難しいです。  ただ、様々な機関の学校や保育所の情報、毎日通っているお子さんの身体的な成長などを見ていきますと、やはり体重が減っているだとか、この頃表情が暗くなったとか、友達と仲よく遊べなくなったとか、様々な要因が見てとれます。そういった情報も細かく学校訪問や保育所訪問をして集めまして、その結果を持って、待つのではなくて、こちらからいろいろな機会を持って会いに行くというか、そういったことを心がけてやっているところでございます。 112 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  よくテレビ等々で見ると、本当に心が痛む報道がなされています。玄関まで行ってノックをしたけれども、応答がなかったので帰ってきました、そのままになってしまっている。結果的には、そのときにそうであれば入り込むことのできる警察の方の協力を得て、再度行って、そしてしっかり見れば分かることなのに、そうしたら、そこにはもう亡くなっていたとか、いろいろ出てきます。  児童相談所に連絡したけれども、児童相談所から今度は役所のほう、学校のほうにも連絡が行っていなかったとか、こういうのは自分たち生きている大人の不手際ですよ、本当。  それから、朝も出ていました。保育所のバスの中は、観光バスの運転手さんでも最後、私たちが降りた後はずっと忘れ物がないか見て回っておられるのに、保育所の先生が最後に子どもが乗っておるか乗っていないか、眠りこけているのか、水筒は忘れていないか、この炎天下は水筒は大事、そういうのは確認するはずなのになと思って、自分は不思議でたまらなかったんですが、そのような大人の不手際によって、この松浦市内の中で貴い幼児、小学生、中学生、こういう方々がいじめ、虐待によってテレビに出たり、記事になることのないように、しっかりと認識をして、私たちもそうです。一生懸命目配り、気配り、アンテナを立てて防ぐことをせないけないなというふうに担当課だけじゃなし、理事者だけじゃなし、自分たち一人一人が気構えを持たなければいけないんじゃないかなと思っております。  教育長と市長にそれぞれの立場での気持ちをお聞かせいただければと思います。 113 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  虐待は子どもたちの心と体をむしばみ、幸せに生きる権利を奪う、決して許すことのできない行為だと捉えています。
     虐待の未然防止、早期発見、迅速な対応のために、先ほど担当課長が申しましたように、学校での対応はもとより、行政と学校が緊密な連携を図りながら、しっかりと取り組まなければならないと考えております。  また、子育てに悩む保護者に対して支援することも虐待防止のために必要なことですので、その面での取組も充実させてまいりたいと考えております。  以上でございます。(降壇) 114 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  子どもたちの虐待未然防止、先ほどから担当課長、そして議員とのやり取り、教育長からもありましたけれども、まずはそれぞれの機関がその役割を果たす、これは当然でありますけれども、一方で、議員ご指摘のとおり、そういった機関が精いっぱいやってもどうしても救えない、その網から落ちてしまうところがあるというようなところについては、まさに地域の皆様方、あるいは市民皆様方の見守りというものが必要になってくると思っています。  そういった意味でも、ぜひそれぞれの小学校区単位で地域全体で協働によってまちづくりをやっていく、そういった中にまさに子どもたちを見守る部門などを設けていただき、日頃からそういったことについて考える機会をそれぞれの地域で持っていただくような、そういった取組というものが必要になってくるだろうと思っています。そういったものを広く浸透させることによって、市内でそういった不幸な事案が起こらないように、みんなが目配り、気配りをしていく必要があるんではないか、そのために行政としてもまちづくりを担っていけるような、地域の皆様とともに、そういったまちづくりができるように取組を進めていきたいと、このように思います。(降壇) 115 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  やはり虐待は、子どもがどうとかこうじゃなし、親ですよ。親がちゃんと分別を持って、しつけを通り越して虐待というふうなことで、これをしつけだったというところに問題があるのであって、やはり人間は感情の人間ですから、どうしても感情的にかっかかっかくること、きりきりかりかりくることがある、自分はあした朝早い仕事に行かないといけないのに全然寝ないとなると、どうしてもなる。だから、そこのところで、いかに我が子どもを虐待じゃなしでしつけをしていくかというところはやっぱり親だろうと思いますので、公民館等々での成人学級とか婦人学級とか、いろいろ成人学級がありますので、そういうところでもしっかり、それから入学前とか幼稚園に入るときの親さんたちに子どもに対するとをしっかりとして、親が毅然と親としての虐待じゃないしつけの幼少教育をしていただければ、問題は大分解決していくんじゃないかなと思っております。  そういうところで、何とかこの松浦から貴い、これからの何十年という人生を謳歌すべきであろう子どもたち、この将来を閉ざすことのないように自分たちはしていかないといけないなと思って質問をいたしました。  最後になりましたけれども、学校の登下校でございます。これは何回も質問をしたんですが、やはり一つは人事が広域的人事になったことによる登下校、通学路の希薄さというのも生じてくるだろうし、前は兄弟何人もおりましたけれども、兄弟何人どころか、その地区で1年から6年までに何人かという少数の子どもたちになりました。そういうことから、どうしてもいろんな危険が生じるであろうということで、自家用車で学校の近くまで行くと、これでは今度は体力が弱ってくるということ、そうすると、一緒にずっと道路を歩いていくと、横断歩道を止まって、そして横断歩道の中をしっかり渡っていくという交通ルールというのが先輩の6年生、5年生から自然に習わないから、そういうところが無頓着になるという、いろんな弊害が生じ、最近はイノシシが出て、今までは地崩れをしていなかった石ころがごろごろ落ちてくるという危険な通学路があるということを踏まえると、そういうのをしっかりと把握しながら、前は4キロ以上はバスがありますよと言っていたけれども、それは今のところはそのまま制度は残っているみたいですけれども、やはり少子化になってきた、それから危険な山道等々がある、それから道路あたりを横切ったりするときの道路の渡り方というのも先輩がおればよかったものが、たった兄弟1人、2人、3人というところあたりの危険性というのがあると思いますので、そこら辺について、教育委員会の通学路、登下校の安全確保、安全通学、下校、それについてどのように認識を持って、従来どおりの通学路になっているのか、そこらあたりも踏まえて、全体的でお話をいただければと思います。 116 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  登下校につきましての安全確保の面から、まず先に話をさせていただきたいと思います。  これから少子化が進み、遠距離を徒歩通学していくというところでの安全性、これについての不安があるといった場合には、個別にまずは学校と保護者とでしっかり安全対策について協議をして、学校として可能な限りの安全確保に努めるよう指導をしているところであります。  また、地区によりましては、児童が登校する時間帯に合わせて、地区の住民の方が散歩をしたり、通学路の危険箇所、要所要所に立って、児童の登校の様子を見守ったりしながら、登校時の安全確保が行われている地区もございます。  また、最近ではイノシシや猿などの出没情報があったといった場合には、現場を確認したり、下校時に注意喚起の指導をしたりすることで、危険回避を呼びかけているところであります。  さらに、不審者対策としましては、知らない人についていかない、知らない人の車に乗らないといった自分の命は自分で守る訓練、これを児童生徒の発達段階に応じて行っているところです。  さらには、大雨、崖崩れ、季節によっては路面凍結、そしてまた、交通事故や飲酒運転による人身事故など、やはり登下校時には多くの危険が想定されます。一般的にこうすれば安全という安心感を抱いたときこそが最も危険であると言われております。  まずは児童生徒自身に自分の命は自分で守ることをしっかり持たせ、危険回避能力を養うための安全指導を繰り返し行うことが学校教育においては最も安全性を高めていくことにつながると考えております。  今後、5年先、10年先、少子化がますます進み、市内のあちこちで少人数による徒歩通学が見られるのだろうと思います。そうした時代を見据えて、保護者や教職員だけでなく、地区の皆様の連携、協力を得ながら、地区全体で児童生徒の登下校を見守るような体制づくりに向けた議論が、今後、各学校を拠点に行われていくことを期待しているところであります。  以上です。 117 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今回いろいろ質問を4項目させていただきましたけれども、要はこの松浦の豊かな自然とのどかで穏やか、人情味あふれるこの松浦をしっかり守っていきたい、そのためには緑の非常に深緑すごい、紅葉、そしてこの自然の形態を崩すことのないような森林、荒廃がない、そして造設することによって被害を生じるおそれのあるようなことをしない、それから、貴い松浦の人命をしっかり大人である私たちがみんなで守って事故のない、そしていろんな虐待の死がない、そういう松浦市を皆さんとともにつくっていければなということで今回4項目質問をいたしました。  どうぞ最初申し上げましたように、非常にコロナで大変だろうと思いますけれども、集団感染がないように、貴い命がそれで途絶えてしまうことのないように、これを願って私の質問を終わります。     (鈴立議員 一般質問 降壇) 118 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして鈴立議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後2時13分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 119 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、10番・安江議員の登壇を願います。  (安江議員 一般質問席 登壇)(拍手) 120 ◯ 10番(安江結子君)  こんにちは。  日本共産党の安江結子です。通告に従い、一般質問を行います。  初めに、法知岳大型風力発電建設について質問します。  私は再生可能エネルギーの推進に反対をするものではありませんし、風力発電を認めないという立場ではありません。そのことをまず申し上げて、質問に入ります。  今週半ばにも九州に影響を与えるのではと非常に気になる台風14号ですが、一時、スーパー台風とも言われていました。異常気象、気候危機打開のためのCO2削減、これはいろんな立場を超えて取り組まなくてはならないと思っています。ですので、再生可能エネルギーを推進し、原発を廃炉にしていく、ここは大事だと考えます。ただ、前提は地域住民の合意があっての再生可能エネルギー推進だと考えます。  そこでお尋ねしますが、この法知岳大型風力発電建設について、市の基本的な考え方をお尋ねします。 121 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、現在、国におきまして2050年のカーボンニュートラルに向け、各産業分野において温室効果ガスの削減を図る取組が進められております。その中で、国においては、そのために2030年までにCO246%の削減を、2013年度比CO2削減46%を世界的に公表なさいました。松浦市においては、再生可能エネルギー導入推進計画を策定し、本計画に基づき再生可能エネルギーの導入を図り、温室効果ガスの削減を図ることとしております。  先ほども申し上げましたとおり、国は2030年度までにCO246%の削減を図る目的として、非効率な石炭火力発電所を停止するというふうなことがうたわれました。松浦市には出力370万キロワットの火力発電所が立地し、地域経済を支える重要な産業として今日まで地域との共存共栄を図りながらエネルギー政策に貢献してまいりました。また、この再生可能エネルギーの推進に当たっては、この火力発電所が調整電源としての役割を担う重要な発電施設であると考えております。  国が示す2050年への道筋の中で石炭火力に対する抜本的な転換が示され、火力発電所施設の存続が危ぶまれておりますが、市としましては地域経済の持続、そして、調整電源機能の維持の観点からも火力発電施設の存続は不可欠と考えております。  再生可能エネルギーの調整電源としての火力発電所の存続意義を対外的に訴える必要がある中で、本市においても再生可能エネルギーの導入については積極的な推進を図る必要があると考えております。  さらに、松浦市が再生可能エネルギーを導入する意義は、地球温暖化というグローバルな課題の解決のみならず、雇用の創出、非常時エネルギーの確保など、地域課題の解決や活性化に寄与することにあり、その導入に当たっては地域の理解を得て共存共栄を図りながら進めていくことが必要との認識であります。  松浦市に計画される再生可能エネルギー事業は、そういった市が実施する場合の基本的な姿勢に基づいた事業の在り方が望ましいと考えておりますので、法知岳の風力発電事業においても国のガイドラインに示されている地域とのコミュニケーションを図りながら進められるべきと考えております。  法知岳の風力発電事業の建設に関しましても実施事業者へは周辺地域への説明会を開催していただくように、また、周辺地区においては事業内容を理解するためにも事業者からの説明を受け、地区としての判断をしていただくようお願いをしているところであります。(降壇) 122 ◯ 10番(安江結子君)  そうしますと確認ですが、この法知岳大型風力発電建設について国のガイドラインに沿って地域の理解を得て、そして進めていくということですよね、その点を確認です。 123 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  市において再生可能エネルギー導入推進計画を策定し、その中で、松浦市が実施する場合の風力発電施設の在り方というものを策定いたしております。これは国のガイドラインに基づいて策定をいたしておりますので、それに基づいて必要な地域の理解を得ながら進めていくべきだと考えています。(降壇) 124 ◯ 10番(安江結子君)  それで、次に移るんですけどね、前回、その課題は地域とのコミュニケーションが課題なんだとおっしゃっていたんですけど、それに対して、じゃ、今の市の方向でいくとしてどういうふうにされたでしょうか、お尋ねします。 125 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  その後の対応ですが、令和3年6月21日付の文書で当該事業者に対しまして地域対応の進捗状況についてお尋ねをいたしております。  当該事業者からは7月15日付文書で地域とのコミュニケーションに関する取組の状況について回答をいただいております。 126 ◯ 10番(安江結子君)  その7月15日の回答には地域とのコミュニケーションを図られているという回答でしたか。 127 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  報告書によりますと、一部、地域との関係性を構築されたというふうな内容もございましたが、一部の地域においては説明会が開催できていないという報告がございました。 128 ◯ 10番(安江結子君)  私もその風力発電の話があったときに地域に伺ってお話を聞きますとね、住民の方から勝手に私の山を伐採された。それから、ある地域では説明をしてって言ってもコロナ禍だからとか言ってはっきりした返事がなかったとか、それから、ある、これは池成地区と言っていいでしょうけど、そこでの説明会のときに印鑑を押してって、そして、何の書類かは尋ねる暇もなく何の印鑑かっても聞く暇もなく、よかけん印鑑ば押してやらんやと言われたけん印鑑ば押したとという話でした。書類の意味が分からないまま印鑑を押したということでした。悪いことはなか、ただ印鑑を押してと言われたということでした。  そして、あと低周波音がやっぱり心配で、その被害があればここに住めないんじゃないか、そういう不安とか、そういうのがあられるんですけど、やっぱり事業者からの説明がなかったというか、印鑑を押してと、どんな印鑑ですか、どういう書類か持っていますかと言ったら、そいば向こうにやっとるけん分からんやったと言われる、そういう状況だったんですよ。  そういう状況の中では、やっぱりコミュニケーションを図ろうとしても、なかなかそれはうまくいかない点があるんじゃないかなと思いながら帰ってきたんですけど、そういうことに対してのその事業者からのコミュニケーションを図れないところがあったとか、いろんなことがあったという回答の中に、こういう私が今申し上げたようなことは入っていましたか。 129 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  事業者様から頂いた報告書には、そういう細かいところまでは記載はございませんでした。 130 ◯ 10番(安江結子君)  風力発電の設備が建つということは、今、課長は細かいこととおっしゃったんですけど、地域住民にしてみれば生活ができるかできないかという大事なところなんですよね。だから、そこのところの解決がうまくいかないとやっぱり松浦市民みんな再生可能エネルギー推進にはどなたも反対じゃないと思うんですよ。ただ、自分たちの生活ができるかできなくなるか、なりわいが保てるかというところが一番大事なところなので、そこんところのその説明というのは真摯に誠実に説明していただかなくちゃいけないし、議会にもほかの市民にも説明が要るというふうに私は思っています。  それで、鳥取市が同じ会社の、日本風力エネルギー株式会社の風力発電をするような計画があって、鳥取市では市のホームページに、こういう会社の資料がちゃんとホームページに載っているんですよね。  松浦市の風力発電、法知岳に対しての風力発電のこういう資料というのは、私たちは全然手に入れることができないです。だから、その風力発電を建てる合同会社、その地域、地域に合同会社をつくってあるんだけど、その合同会社の姿勢もやっぱり関わってきているんじゃないかなと思うんですよね。  だから、こういう説明資料、このヴィーナ・エナジーというところの説明資料はどういう大きさで、先ほど市長が言われたCO2削減にいろいろ貢献しますよとか、世界の流れの中でどういうふうにありますよとか、どういうところに建てるんですとか、大きさはどうですとか、そういうことを書いてある説明書がホームページに載っているんですよ。だから、そういうような合同会社の誠実さ、それがやっぱりないので、地域住民が理解してとおっしゃってもなかなか理解ができないんじゃないかなというふうに思います。  それから、その地域の人が言われる低周波についても低周波は国際基準で国のガイドラインの中で低周波は健康に被害があると明確にはないんだと、そういう因果関係は認められていないということがあったんですけど、でも、2018年の2月15日にオーストラリア行政不服申立裁判所というのがあって、そこは世界で初めて低周波音と、それから病気、いろんな目まいがするとか、そういうのを認めた判決も出ているんです、実は。だから、こういうようなことを考えると、やっぱりその事業者には誠実な説明が要りますし、それを求めるべきじゃないかなとは思うんです。  そこら辺はコミュニケーションを地域住民の理解が要るんですと言われる市としては、その事業者によって、合同会社によって説明が違うということを私今申し上げましたが、世界の流れの中で申し上げましたが、それについてはどんなふうに印象を持たれましたでしょうか、お尋ねします。 131 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えします。  鳥取市の事例、今、議員がお示しになられて私も初めて知りましたので、後ほどしっかり見させていただきたいと思いますが、この法知岳の風力発電につきまして事業者ともお会いをして話をいたしました。  先ほど答弁申し上げましたとおり、まずはしっかりと説明をしていただきたいということをお伝えしました。なかなか説明を受けていただけないということでありましたので、私のほうから直接そういった地域の皆様方の代表者の方にぜひ説明会は聞いていただきたいと。今、お話があるように様々な御不安をお持ちであります。その不安を我々が解消することはできませんので、しっかり事業者の方が丁寧に説明していただく必要があると思っています。  事業者からはぜひ説明はしたいということでありましたので、その対応ができるように見守っていきたいと思っております。(降壇) 132 ◯ 10番(安江結子君)  事業者はやっぱり市民、地域住民というか市民のその不安といいますか、疑問にやっぱり誠実に答えないといけないと思っております、私も。  次に、災害対策基本法というのがあるんですけど、第5条には市町村の責務について書いてあるんですけど、その法知岳に大型風力発電設備が仮に建設されるとすると、先ほど林業公社の造林の話もありましたが、立派に植えられた多くの木を伐採し林道を拡幅し、カーブを直して機材の搬入がなされないといけなくなりますが、そうなると法知岳周辺は災害の危険が増加するんじゃないかと思います。  現に不老山の地滑りや長野地区の地滑りが8月豪雨で起こっています。災害対策基本法第5条、市町村の責務がうたわれていますが、どう捉えられておりますか、お尋ねします。 133 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  災害対策基本法第5条、市町村の責務につきましては、松浦市地域防災計画を策定し、その計画に基づき市民の生命、身体及び財産を災害から保護することが市の責務であると解釈しております。 134 ◯ 10番(安江結子君)  次に、じゃ、そういう災害対策基本法があって、じゃ、市としてはどういうふうに対応していこうというお考えですか、市長にお尋ねします。 135 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  災害対策についての市の基本的な考え方でございますが、風力発電設置に関しましては、安全性を担保するための許認可手続が関係法令で定められております。  例えば、電気事業法に基づく風力発電事業計画の届出や森林法に基づく開発許可の手続、また、急傾斜地崩壊危険区域地域や地滑り防止区域内での実施の許可制など、安全性を担保した事業となるように手続がなされております。  議員がおっしゃるように、最近、頻発する自然災害の状況を考えますと、災害の可能性について御不安に思われることは理解をしているところですが、市としましても各種許認可の手続が適正に行われていくことによって安全性を確認していきたいと考えております。 136 ◯ 10番(安江結子君)  そうしますと、県から林地開発で、市、市長が意見を申し述べるようになっていますけど、それはもう申し述べられたんですか。 137 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  そちらの申請手続の今の準備段階については把握しておりませんが、例えば、地滑り防止区域内でも県知事の許認可の必要があるかないかというところの判断では県のほうにお尋ねすると、まだ具体的な御相談は受けていないということでしたので、これから事業計画が策定されるに当たり、そういった諸手続を事業者はされるんだろうと思います。
    138 ◯ 10番(安江結子君)  じゃ、確認ですけど、この事業者は県に対して林地開発を出されているかというところまでは分かっているんですか、出されているかどうかさえ分からないということですか。 139 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  その点については把握しておりません。分かっていません。 140 ◯ 10番(安江結子君)  いずれ出されるというか、もう開発したいというか建てたいと思っていらっしゃるので、いずれ出されると思うんですけど、それのときはやっぱりこの法令にのっとってですね、この災害対策基本法第5条、これをきちんと守るような、そういう市の意見というのを出していただけるように要望するんですけど、そこのところどうですかね。 141 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  市長の意見を求められたら、そういうふうな意見を述べさせていただきたいと思います。 142 ◯ 10番(安江結子君)  その林地開発で市長の意見で、いや、これはやめてくれという意見というのは今まで何件か──何件というか、ずっといろんな全国出されていて断ったというのはほとんどないという現状なんですよね。それは出さざるを得ない、よっぽどのことがないとオーケーで出さなくちゃいけないというふうに今までの国が調べたところではそんなになっているので、やっぱりしっかり市民の安全ということを守っていただきたいというふうに思っています。  それと、あともう一点ですけど、私は公文書開示請求で松浦風力合同会社から出されている市有地貸付申請書を開示請求し、公有財産貸付申請書を頂きました。3月15日に申請書が出ていて、住所が虎ノ門でオークラプレステージタワー17階、申請者氏名が松浦風力合同会社、代表社員日本風力エネルギー株式会社、職務執行者ニティン・アプテ様です。財産の種類が土地(公衆用道路、山林)、所在地及び地番が栢木と池成になっています、6筆。それから、数量が、地目は公衆用道路・山林で、面積が道路占用面積8,310.44平米、地上権設定面積が2,778.37平米で、使用目的と用途は、風力発電建設のうち風車ヤード、輸送用道路及び地中埋設電線の設置のため。希望期間が許可の日から令和6年3月31日まで、貸付料金は市の基準に従います。  添付書類が地図とかついていました。一覧があって栢木と池成の地番が書いてあって、風力発電機の2号と3号の山林の広さも書いてあります。  それで、地上権設定が先ほど言った2,778平米と書いてあるんですけど、そこでお尋ねしますが、地上権設定になっているんですけど、地上権設定に対するその認識を伺います。 143 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  お答えいたします。  申請の内容につきましては、道路などの貸付けと風車の羽根の下の地上権設定が存在いたします。  いずれも借地権でありますが、現在はまだ法知岳に建設予定の大型風力発電施設建設への市有地貸付けの是非を検討しているところでございます。 144 ◯ 10番(安江結子君)  貸付けの是非というとですよ、貸し付けする場合は借地権で地上権と貸借権というんですかね、2種類あるんですけど、そのうちの地上権になっているということについては何も検討していないということですか。 145 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  地上権になっているということは理解しております。ただ、まだ貸すか貸さないかという判断をしているところでございますので、貸すことになりましたら地上権のことは検討してまいります。 146 ◯ 10番(安江結子君)  それは反対ですよ。地上権というのは自由に、もしそこが地上権で貸すとなれば自由に譲渡や担保設定できる。そして、土地の所有者の許諾がなくて、許諾がなくて貸したり建物の売却や担保の設定がされるということなんですよね。だから、そこを持ってある地主さんにしてみれば池成地区の、どなたか存じ上げませんが、してみればメリットはなくてデメリットがすごく多いんです。50年貸せるんです。これは3年と書いてありますけど、この合同会社がずっと地主の許可なく転売したり貸したりいろんなことができるわけなんですよ。50年貸せるということになるんですよ。孫やひ孫の代までその自分の土地の名前であってもこの風力発電の会社が自由に使っていいということなんですよ。そういうことを検討しないで貸すか貸さないか先にというのは、それは話が別です。松浦市民が住んでいる大事な土地、そこを50年もほかの者が勝手に使っていいというような、そういう市民生活を送れということを言えないと思いますよ。  それともう一点ですね、合同会社、先ほど説明しましたが、松浦風力発電合同会社でしたかね、合同会社になっているんですよね。申請者氏名松浦風力合同会社、合同会社に対しての認識はどうですか。 147 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  申請者は確かに松浦風力合同会社でありますので、その合同会社であるという認識はございます。 148 ◯ 10番(安江結子君)  合同会社は法人課税で、会社法で決まっているんですけど、株式会社と合同会社の違いとか、合同会社になって松浦市としてはどんなメリットというかデメリットがあるのかなと、そこら辺やっぱり検討はなされたでしょうか、お伺いします。 149 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  合同会社と、それから株式会社の違いというのは認識をしております。まだ今、検討をしている最中でございます。 150 ◯ 10番(安江結子君)  私が調べたのをちょっと申し上げますが、合同会社というのは決算の公表はしなくていい、公告しなくていい、会社法でも。それから、意思決定機関は社員、出資者の総会、それから株式の公開もなし、代表機関は各出資者、それから利益配当、原則は出資比率によってされます。それから、定款なんかはなし、それから登録免許税は6万円、監査役の任期も定めなし、期間設定が自由に設計できる。それから公告、広くどんなことをしているというのは不要、それから所有と経営が一致、全員が経営者ということです。  株式会社は皆さん御存じのように、決算の公表があったりとか、それからどんなふうに収益があったとか、そういうのがありますよね、期間設計にも法的に様々な制約があって、その法にのっとって商業活動しなくちゃいけないというふうになっているんですけど、この合同会社というのは経営者が出資者で、出資者の社員が経営に当たって、出資者の出資額以上の責任を負うことはないというのが、この合同会社です。  それで、出資額が、じゃ、幾らというと、法務局に行って調べましたら資本金の額10万円、10万円ですよ。10万円でどうやって損害賠償しますか。市民としてはやっぱりこの合同会社が借りて何かあったときに、災害や何かあって、そのタワーがどうかなったとか何か、そういうことがいろんなことが起こったときに10万円までは何かできるけど、それ以上はできない。そうすると誰が、じゃ、そこを保全しますか、地主ですか、そういうような契約、そういうような条件で土地を貸してくださいとなっても、それって市民のために全然ならないことをまだ検討していないということ自体、私はおかしいと思います。  これがその風力発電を建てるというのが距離を民家から、ガイドラインに、松浦市の風力の分の800メートル以上離れておっても、この10万円の合同会社が土地を借りるとか、その地上権で何十年も、50年借りられるように法的にはなるわけですから、50年も先まで自分たちの大事な土地を勝手に使う、担保にする、そういう会社に貸すかというんですよ。市として検討していないというか、そこまでないということですので、ぜひともこういう貸付けの申請は貸さないでいただきたいということを申し上げたいと思います。  松浦市内で土地を貸しているということはあると思うんですけど、これは質問の聞き取りのときに言ってなかったので、即答できないかなと思うんですけど、松浦市のほかのいろんな土地を貸しているところがあるとするなら、その契約はこの地上権設定になっているかどうかというのは分かりますか。 151 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  分収林の契約につきましては、地上権の設定をしております。 152 ◯ 10番(安江結子君)  分収林はですよ、その目的が山を守りましょう、市も個人も。そして、山の木は根が張るじゃないですか。この利益、生み出す利益第一じゃない、そこんところをやっぱりよく考えていただきたいというふうに私は思うんですけど。  この貸付けの申請が出ていますけど、この回答をいつぐらいまでに出される予定なんですか、お尋ねします。 153 ◯ 会計管理者(石黒修子君)  お答えいたします。  先ほどからお答えしておりましたように、まだ説明会をなされてなくてですね、地域の理解が得られていないということで、その後での判断になろうかと思っております。 154 ◯ 10番(安江結子君)  やっぱりその説明会も行われていないということであるなら住民の理解のないこの計画、一旦仕切り直して、そして、最初から国の風力ガイドラインに沿った計画の段階から住民の理解を得る、そのことに仕切り直しをしてくださいと言っていただきたいと思うんですけど、市長どうですか。 155 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  先ほども申し上げましたとおり、業者の方、また、推進されている皆様方には説明会を実施してくださいというふうにお願いをしていますし、御不安を抱えている地域の皆様には説明会を開催して、しっかり説明を聞いた上で判断してくださいということを今伝えている中でありますから、まずはここの状況を見守る必要があると思っていますし、今、議員が御指摘のような判断をするのは決して私たちではないと、あくまでも事業を推進する側が判断されるべきではないかと考えます。(降壇) 156 ◯ 10番(安江結子君)  市民の生活というか市民の福祉を守るというのは行政の仕事ですので、そこはやっぱり市としての態度は一旦仕切り直しをしてくださいというのは市が言っていいんじゃないかなと私は思います。  市長はそれは私の仕事じゃないと、指示じゃないと言われるんですけど、私はそれは市の本当の仕事だと思います。  次に、新型コロナウイルス感染症対策について伺います。  前も議員さんが質問されていましたので、簡潔にいくわけですが、一応原稿を読みます。  感染拡大の中心となってきている変異株の影響で重症者数も増加し、子どもも含めこれまで重症化しないと言われてきた世代にも広がっています。クラスターが発生している学校のニュースもございます。感染拡大防止の対応をどう考えておられますか、小学校と保育園等について簡単にお願いします。 157 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  まず、学校関係でございます。  まず、全国的に新型コロナウイルス変異株の感染が拡大しております。本市におきましては、小中学生においては家庭内感染、それによる罹患が発生しているところでございます。  現在、小学校における子どもの感染防止対策につきましては、文部科学省が示しております学校における衛生管理マニュアルに沿って感染防止対策を行うよう各学校へ指導しているところでございます。  特に、学校内にウイルスを持ち込ませない対策として、まずは学校へ登校する前の毎朝の検温の徹底、万一、発熱や風邪等症状が見られる場合や、家族にも同様の発熱や風邪等症状があった場合は登校しないこと、そのことを児童生徒及び保護者へ周知徹底するよう学校へ指導しているところでございます。  また、児童生徒が登校する際は朝の検温の結果を記載した健康観察カードを提出させ、児童生徒本人及び家族の健康状況の把握に努めているところです。  次に、校内の感染防止対策としましては、まず石けんによる手洗い、手指消毒、そして、マスク着用の徹底、そして、3密の回避や換気対策、そしてドアノブ、電気スイッチ等の手で触れる共有部分の消毒の徹底を行っております。  また、教育活動としましては、感染リスクが高い学習活動の制限、例えば、体育、音楽等の授業における大声や密になる活動の制限をしております。さらに、給食の時間は子ども一人一人が一定の距離を置いて座る、いわゆるソーシャルディスタンスを取って自分の席で、無言で給食を食べる黙食を行うよう指導をしております。  また、教職員も発熱や風邪等症状が見られる場合は出勤せず、在宅勤務や自宅での休養を行うとともに、速やかに医療機関を受診することについて指導を行っております。  また、家庭内感染が増加していることから、長崎県緊急事態宣言以降は不要不急の外出、県外往来、家族以外での会食の自粛をお願いするとともに、家庭内でも小まめな手洗い、うがい、食べ物や飲物、食器やタオル、歯磨き粉の共有、これを避けるといった内容の保護者向けチラシを児童生徒を通じて配布し、家庭内感染防止対策について啓発を行っているところでございます。  以上でございます。 158 ◯ 10番(安江結子君)  ちょっと時間がないので、保育園の分は先ほどお答えがあっていたので、それを参考にさせていただきます。  それで、教育委員会や行政が対応策を保護者にもやっぱり情報共有をして、一緒のような対応をすることが必要じゃないかと考えるんですけど、その点どうですか、その1点だけ簡単にお願いします。 159 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  先ほど話しましたように、家庭内感染が主流を占めておりますので、当然ながら学校だけで防ぎ切れない、このデルタ株での感染拡大ですので、同じように家庭での啓発をしっかり行って、予防に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 160 ◯ 10番(安江結子君)  この2番目の項では子どもと妊婦について伺いたいので、妊婦さんについて伺います。  妊婦さんは、アメリカ疾病対策センター、CDCは妊婦を重症化ハイリスク者としています。妊婦は感染すると早産などのリスクが高くなると言われていますが、市としての対応はどうなっておりますか、伺います。  で、妊婦にPCR検査を無料で受けられるようにしていただきたいとか、それから、パルスオキシメーターを配っていただきたいんですけど、その点。  それから、「だっこだっこ」に、ホームページにはあるんですけど、やっぱりホームページ、松浦らしさを出して情報提供をという3点お願いします。 161 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  妊婦さんに対するPCR検査の無料で受けられるようにということでございますけども、PCR検査につきましては、発熱等の症状や濃厚接触者等の該当された場合に行政検査として無料で受けられますけども、その他の場合は有料となっております。  また、パルスオキシメーターにつきましては、感染者の治療、療養についてはその程度によって入院、宿泊療養施設への入所、または自宅療養となっておりますけども、感染者への対応につきましては、保健所のほうが対応することになっておりまして、自宅療養者に対するパルスオキシメーターについては、保健所のほうが貸出しを行っております。そういうことから市として確保している状況ではございません。 162 ◯ 10番(安江結子君)  パルスオキシメーターはやっぱり予想、県北保健所は伺っていないんですけど、やっぱり少ないというか、なかなか足りないというのがあるので、県北保健所が十分にあるかどうか確認して、もし十分じゃないということであればそれなりの準備をというか、県に相談したりして備えていただきたいということを要望しておきます。それはできますかね、県に聞いてもらってというか。 163 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  県のほうに、保健所のほうに確認した上で、今のところ県北保健所として対応できているということでの御回答でした。  もし、そういう状態になったとしても、基本的に感染者の情報を市のほうにいただけないところがありまして、なかなかその対応がしにくいというふうな状況でございます。 164 ◯ 10番(安江結子君)  次に、子宮頸がんワクチン等について質問します。  この子宮頸がんワクチン等という意味は子宮頸がんワクチンと新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの3種を言っています。私は、平成22年9月議会で子宮頸がんはワクチン接種と検診でほとんどが予防可能ですので、子宮頸がんワクチンの公費助成を求めていました。その後、平成25年4月から定期接種となって公費助成がなったのですが、わずか2か月で定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされました。  で、子宮頸がんワクチン接種が足踏み状態の中、厚労省は昨年10月に子宮頸がんワクチンは今でも定期接種であり、市町村は公告と対象者への周知、対象者等が接種を希望した場合に医療機関は接種するとの周知を、と通知を出されています。  今年に入り日本産婦人科学会なども子宮頸がんワクチンを正しく理解してと呼びかけられておって状況が少しずつ変わりつつあっていますが、そこでお尋ねしますが、子宮頸がんワクチンの接種率はどうなっているかという点と、それから、接種が進まない理由はどう考えられていますかという点、それから、情報提供の在り方としてどう考えられているかという点と、4つ目にコロナ禍で接種の機会が限られていた年齢層の子どもたちがいますが、高校3年生までの公費助成を求めたいと思っていますが、いかがでしょうか、この4点質問します。 165 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  本市の小学6年生から高校1年生の女子を対象とする子宮頸がんワクチンの接種率は、30年度が0.05%、令和元年度が0.7%、令和2年度が2.1%となっております。  定期接種である子宮頸がん予防ワクチンの接種率が低い理由ということでございますが、平成25年にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛というんですかね、ずきずきした痛みがワクチン接種後に特異的に見られたことから、その後、積極的な接種勧奨を控えることになったことが要因ではないかというふうに考えております。当時の報道は非常にショックを受けるものでございましたし、現在も接種への不安というのは解消されていないものと思われます。  そして、接種に関する情報提供でございますが、4月に高校1年生の女子に対して子宮頸がんやヒトパピローマウイルスですね、HPVワクチンの周知を目的としました個別通知を行っております。今後もホームページ等で情報提供を行ってまいりたいと思っております。  それから最後に、高校3年生までの公費負担についてでございますが、積極的な接種勧奨を控えるという国の方針を捉えまして、平成25年ぐらいから接種を希望するに至らずに公費負担を受けられる時期が過ぎてしまった方がおいでというのは承知いたしておりますが、積極的な接種、その勧奨を控えなさいという現状において、市として特別な措置については現状考えておりません。  以上です。 166 ◯ 10番(安江結子君)  厚労省がこの積極的勧奨を控えるというところが改善というか、方向がちょっと変わればやっぱり市としても考えていただきたいということを思うわけですが、そうなったらまた検討し直すというふうなことはどうですか。 167 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  そうですね、その他の定期の予防接種とやはり同様の対応で、国の方針に沿って予防接種事業を今後も実施してまいりたいというふうに考えております。
    168 ◯ 10番(安江結子君)  インフルエンザワクチンが18歳まで補助があるようになりましたので、その点を一言お願いします。 169 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  子どものインフルエンザ予防接種の助成につきまして医療機関の御協力をいただき、本年度から助成内容を拡充して実施することとしております。助成対象につきましては、進学や就職の試験を控える児童生徒の保護者から拡充の要望が多かったことを受けまして、これまで生後6か月から小学生までだったのを高校3年生までの18歳までに拡大いたします。  また、接種期間についても10月1日から2月28日までと例年より一月延長していたしております。さらに、1回4,200円の接種料のうち、これまでの自己負担額1,500円を1,000円にして保護者の負担を軽減いたします。  子どものインフルエンザワクチン接種は重症化を予防するために大変有効でございますし、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行する可能性もございますので、積極的に接種を呼びかけたいというふうに考えております。  以上です。 170 ◯ 10番(安江結子君)  松浦市が子育てに十分力を尽くしているというところの情報提供を皆さん分かるようにお願い、要望したいというふうに思います。  次に、乗り合いバスについてお尋ねします。  乗り合いバスは土曜日曜が休みなので、不便だとの声をやっぱり聞きます。そして、池袋暴走のアクセル踏み間違い事故の報道を見て免許返納を考える方も高齢者や、それから家族の方いらっしゃるんですけど、やっぱり車がないとどうしても不自由なので、踏ん切りがつかないとの声もやっぱり聞きます。  それでお聞きしますが、乗り合いバスが運行されるようになった経緯と、それから、今、運行されるときと現状ではやっぱり状況が違っているというふうに思うんですけど、そこら辺の認識をお尋ねします。 171 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えします。  乗り合いバスは路線バス運行の自由化に伴い、既存のバス会社が撤退した路線の代替えとして平成14年4月から運行を開始しております。その後は交通空白地の解消のため、路線を新設し、現在は市内8系統を運行しております。  また、当時の目的といたしましては、高齢者の通院及び児童生徒の通学手段の確保を主な目的として乗り合いバスの運行に取り組んだところでございます。  その当時と現在との違いということですが、現在は人口減少と少子高齢化の進行による社会構造の変化、また、生活スタイルの変化等から地域で商店がなくなってしまうなど、従来の地域社会の生活条件が大きく変わっているところが変化を見られるところだと感じております。そのため、特に買物等においては域外への移動が必要となり、以前にも増して自家用車が手放せない状況にあると認識しております。  ですが、一方で乗り合いバスを含め地域公共交通は免許返納後の高齢者及び児童生徒などの交通弱者にとって買物や通院、通学などの日常生活における移動手段だけではなく、コミュニティーの形成に当たっても変わらず重要な役割を果たしているものであると認識しております。 172 ◯ 10番(安江結子君)  社会の中が変わってくる中で、車社会の中でどうしても必要な部分になっているというのは分かりますし、できたら社会参加もそれでできたらいいなとは思うんですけど、一方で気候危機と言われる中、CO2削減にどう対応していくのかというのが今度また新たに問われていると考えるんですけど、市長の認識はいかがでしょうか。 173 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  国の温室効果ガス排出量について、2019年度の部門別状況から申し上げますと、運輸部門、自動車、航空、船舶、鉄道等が2割を占めていると言われています。現在、国が進めている地球温暖化対策の中で電気自動車への転換や環境性能に優れた車両の開発、航空、船舶、鉄道の低炭素化の促進等のハード整備と併せ、公共交通機関の利用促進に向けた取組が推進されていることも認識をしているところであります。  市としても、二酸化酸素削減などをはじめとした環境に配慮したまちづくりについては、重要な課題であると、問題であると考えておりまして、市総合計画の将来像の実施計画に、「将来の自然環境と調和したまちづくりの取組を市民の方々とともに行う」及び「環境問題である地球温暖化に対し、地域に即した地球温暖化対策に取り組み、環境に優しいまちづくりを目指す」ことを掲げており、全市的に取組を進めているところであります。  このようなことから、交通対策においても二酸化酸素削減の取組は、今後、検討していかなければならない課題であると認識しているところであります。(降壇) 174 ◯ 10番(安江結子君)  過疎地域持続的発展計画書というのが今度出されて、令和3年から令和7年までの計画の中の交通施設の整備、交通手段の確保、現状と問題点で対策というのがあるんですけど、陸上交通について読みますと、陸上交通については事業者への欠損補助の増加や交通不便地域の解消などの課題に対し、既存路線の見直しによる効率化や利便性の向上等に取り組み、持続可能な公共交通ネットワークを構築するというふうに書いてありますし、今、市長が答弁されたように、市民と一緒にどう温暖化に対して取り組んでいくかというところを共有しないとなかなか進まないというのは私もそう思っておりますので、ぜひCO2削減を大きな主題として、じゃ、毎日の生活はどうしていくんだというところに広めてですね、いろんなことを対策を取っていって、今、車がないと生活できないというのが現状なんですけど、車がなくても生活できるというふうに変えていく、そんなふうに対応を求めていきたいと思うんですけど、具体的には、このCO2削減で市民との何か話合いをするとか、それから、未来会議の中でそこのところをもうちょっと深掘りしていくとか、そういう計画というのをお持ちなんでしょうか、お尋ねします。 175 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  公共交通利用者は人口減少やマイカー中心の生活スタイルの浸透などによりまして減少を続けており、市の財政負担は年々増加傾向にあります。  一方で、地域公共交通は高齢者の通院や買物、通学利用の学生などの交通弱者にとって必要不可欠であることから、本市の公共交通網を維持していくため、令和3年度末に松浦市地域公共交通計画を策定することとしております。現在、その取組を進めている中でございます。  また、二酸化酸素削減についても、今後、市の交通施策を進める上で併せて取り組まなければならない問題であると認識しております。  こういった中で、やはり市民の皆様方としっかり話をするということは大切だと思っておりまして、先般の未来会議の中でもこの地域の足を自分事として考えるということで、福島地区、鷹島地区を除く、全ての地域において皆様方とお話をしてきたところであります。鷹島は既にデマンドがあるということで、それ以外のところでやったんですが、やはりCO2を削減していくという意味では空の乗り合いバスを回しているということも、これはやはりCO2を削減する上で課題であると思っていますので、それに代わる交通手段をどのように構築していくのか、こういったことを市民の皆様とともに考えていく必要はあると、このように考えています。(降壇) 176 ◯ 10番(安江結子君)  市のその限られた財政の中で交通を維持するというか、億というお金を使ってあって、やっぱりわくわく・おでかけ券ができた頃はすごく私たちの生活に潤いを与えたり便利やったりと、いろいろいい点があったんですけど、でも、やっぱりもう一回、そのCO2削減、そして、公共交通をどう維持して継続していくかという点では、そこら辺ももう一個考えないといけないような時期に、遅くない時期になるんじゃないかなというふうに思っていますが、その点はあまり踏み込み過ぎかなとは思うんですけど、どうですか。 177 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  CO2削減をしていくという意味で、今、国において取り組まれている電気自動車の導入などがあります。やはりその電気自動車の充電スポットをどうしていくか、そういったハード整備は行政の役割ではないかと思っていますし、先ほどあったように交通手段がなくても生活ができるという意味では、地域版未来会議の中でもアイデアがありましたけども、移動販売車が回ってくるとか、そういったものを支援していくというふうな提案もございました。やはりこういったものを地域の皆様方とお話をしながら、そしてまた、そういった取り組む意欲がある事業者の皆様への支援なども検討しながら、持続可能な地域での生活を支援していく、その取組を検討していかなければならないと思っています。(降壇) 178 ◯ 10番(安江結子君)  これで私の一般質問を終わらせていただきます。    (安江議員 一般質問席 降壇) 179 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして安江議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後3時23分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....